断面のファイバー分割

 

 

ファイバー要素を利用した非線形解析を行う際には、断面を適切に分割し、分割されたセルに対して、コンクリート、鋼材などの材料ごとに応力-ひずみ関係を割り当てます。

 

 

 

リボンメニュー : モデリング > 材料 & 断面 > 非線形特性 > 断面のファイバー分割

リーメニュー : メニュータブ > モデリング > 材料&断面 > 断面のファイバー分割

 

 

 

ファイバーモデルが適用される断面の属性を定義します。

断面のファイバー分割定義ダイアログ

名称 : ファイバー要素で分割された断面の名前

断面 : 形状を読み込む断面の名称

: ファイバー要素の断面を新規に入力または追加します。

:既に入力されたファイバー材料の断面の修正または確認します。

:既に入力されたファイバー材料の断面を削除します。

断面のファイバー分割ダイアログ

名称

ファイバーモデルの名前

断面名

ファイバー要素が適用される既存の一般断面を選択します。

:断面形状を断面データから読み込みます。

: 読み込まれた断面形状を削除します。

: 設計機能で定義された鉄筋情報を読み込みます。

: 読み込まれた鉄筋情報を削除します。

: ファイバー断面を定義する際に、一般断面を新規に定義する必要がある場合、ここから断面定義ダイアログにリンクすることが出来ます。

ファイバー要素の材料

ファイバー断面には、コンクリートと鋼材の応力-ひずみ特性を最大6つまで断面セルに割り当てることができます。

: 材料ごとに任意の指定色で表示することができます。

ファイバー生成

断面をセルで分割して非線形材料を割り当てます。(鉄筋と関連された配筋と修正は鉄筋生成機能で行います。)

ファイバー生成機能で新しい断面を分割して非線形ファインバー材料特性を割り当てる機能とファイバー生成機能内を通じて既に分割されたファイバー断面を編集することができる機能の2つがあります。

先に新しい断面を分割して非線形ファイバー材料特性を割り当てる段階の一般的な手順を説明すると以下の通りです。

a. オブジェクト描画機能は基本的な断面形状に追加的な厚さを持つ線を読み込むことや追加する時に使います。例えば、基本四角断面にかぶりコンクリート厚さを入力する場合に選択されたオブジェクトから離隔距離で追加的な厚さを入力することができます。もし、追加的な厚さを入力する必要がなければ本段階は使わなくでもかまいません。

b. オブジェクト選択機能を通じて分割する断面を構成する線を選択します。分割対象断面が1つの線で構成されていると、該当する線を選択して赤線でアクティブ化させます。分割対象断面部分が2つ以上の線で囲まれている場合、該当する線をすべて選択して赤線でアクティブ化させます。選択が完了した後、設定ボタンを押すと太い青線でアクティブ化されて段階を終えるようになります。取り消す場合、解除ボタンを押すと再び選択することができます。

c. 領域設定段階は既に選択された線で囲まれた領域を選択する段階です。対象領域を囲まれている青いアクティブ化された線を選択して赤くアクティブ化させた後、設定ボタンを押すと該当する断面が陰影処理されて準備段階を終えるようになります。取り消す場合、解除ボタンを押すと再び領域を選択することができます。

d. 断面分割段階では選択された領域を適切に分割して非線形ファイバー材料モデルを割り当てることができます。断面の種類に従って正方形方式と半径方式を選択した後、分割数で適切に分割数を指定します。分割数に従って左側の図ダイアログでは分割される模様がプレビュー形式で現れます。分割状態を決めた後、材料 IDで適切な非線形ファイバー材料モデル種類を選択します。確認が完了されると最終的に分割ボタンを押して分割を行います。元に戻すとやり直しボタンを用いて該当する作業の取り消しや再実行ができます。

 

2つ以上の分割領域を持つ断面の場合、上記の b.~d.過程を行って全断面に分割を行います。

一方、既に分割されたファイバー断面を修正する必要がある場合、ファイバー修正機能を使えます。本機能の詳しい説明は以下の該当部分を参照してください。

(使用法

ファイバー生成ダイアログ

 

被覆厚さの読み込み : 設計機能で定義された断面の被覆厚さを読み込みます。

選択されたオブジェクトから離隔距離 : 一般断面形状に追加的な境界を指定する必要がある場合、基づく多角形を選択した後、特定の距離ほど離れた位置に新しい多角形を生成します。主筋を境界で外部コンクリートと内部コンクリートの非線形的挙動が異なるので一般的に外部コンクリート境界線を入力する時に活用することができます。その以外にも追加的な境界線を作る必要がある場合、制限なく追加的な境界線を作って分割領域を定義するのに活用することができます。

+ 値を入力すると、断面内側で境界線が生成され、 -値を入力すると断面外側で境界線が生成されます。

使用方式は先に左側の図ダイアログで基づく境界線を選択して赤くアクティブ化させます。 オフセット距離を入力した後、追加ボタンを押すと、追加境界線が生成されます。元に戻すとやり直しボタンを通じて街頭する実行を取り消し、再実行をすることができます。

:本機能は独立的な機能で距離値の算定が難しい場合に断面形状図の任意2つ点間の距離を自動的に計算します。数を入力すると選択された2点の間を入力された数ほど分割した距離値を自動的に算定します。この機能を用いるためには左側の図ダイアログで2点を選択して赤色でアクティブ化されます。その後、分割数を入力した後、をクリックすると2点の間を求める数ほど分割した時の距離値が選択されたオブジェクトから離隔距離の横に自動的に算定、出力するようになります。この値を活用して入力に活用します。

本段階はファイバーセルで分割する領域の境界線を選択する段階です。追加境界線が定義されている場合、この境界も1つの境界線で認識することができます。

使用方式は先に左側の図ダイアログで境界線を選択して赤くアクティブ化させます。分割する領域が2つ以上の境界線で囲まれた領域である場合、該当する境界線をすべて選択して赤くアクティブ化させます。選択が完了されると、設定キーを押して青くアクティブ化させると、本段階が完了されます。

解除 :選択された境界を取り消します。

本段階はファイバーセルで分割する領域の面を選択する段階です。

使用方式は既にオブジェクト選択で選択されてアクティブ化された境界線を再び選択して赤くアクティブ化されます。分割しようとする領域のすべての境界線を選択した後、設定ボタンを押すと、分割可能になった領域が陰影処理になります。修正が必要な場合、削除ボタンを押して再び行います。

領域の境界線を基づいてすっかり閉じられた領域が先に選択されます。

本段階は選択された断面を分割して非線形ファイバー材料モデルを割り当てる段階です。

Note
ファイバーセルの分割は解析時間に直接的に関連があるからユーザーの注意が必要です。分割数と解析の正確度が無条件に比例しないし、一般的な断面の場合
100~200 個くらい分割数で十分な正確度を確保することに知らせています。 Civil 2006 では1つの断面で最大 1000個までのセルを分割することができます。

一般的に最大変形率が発生する断面の外郭部分の分割は細かくして、内部部分は大きく分割して解析速度が向上させて、解析正確度も確保する方式を適切に用いることが正しいです。

分割形式 : 領域設定で選択された領域面を、四角形(Rectangular)方式または円形(Radial)方式で分割します。

正方形 : 四角形を基本とする断面を分割する時に使用します。

Ny = 断面上の y 方向で分割するセルの数を入力します。 (2個以上を入力)

Nz = 断面上の z 方向で分割するセルの数を入力します。 (2個以上を入力)

数を入力すると、左側の図ダイアログに分割される状態をプレビュー形式で現れます。

半径 : 円形や楕円形などの断面を分割する時に使用します。

中心点 (y,z) = 円形分割時、円の中心座標を入力します。

図上の2つの点の中点を中心としたい場合、2つの点を選択するとその中点を円形分割の中心座標に自動的に適用します。 即ち、図ダイアログを選択した後、このボタンを押すと、選択された2点の中点座標を中心座標に算定、割り当てます。

Nt = 円形の各方向で分割する数を入力します。

Nr = 円形の半径方向で分割する数を入力します。

数を入力すると、左側の図ダイアログに分割される状態をプレビュー形式で現れます。

材料 ID : 分割されるセルの材料特性をファイバー材料で定義した中から選択して割り当てます。

上記の過程が完了された後、分割ボタンを押すと選択された非線形ファイバー材料を割り当てられたセルが分割されることを確認することができます。

元に戻す、やり直しボタンを用いて該当する分割作業を取り消し、再実行をすることができます。

既に分割されたファイバーセルを修正します。本機能は既に分割が完了された断面だけに対して実行ができます。

使用方法は先に図ダイアログでから修正するセルを選択して赤色でアクティブ化させます。

:複数のセルを選択して1つのセルとして結合します。

:選択されたセルを削除します。

, :セル編集作業の取り消しあるいは再度編集します。

鉄筋生成

 

鉄筋材料にファイバーモデルを適用します。入力方法には3つのタイプがあります。

 

タイプ :点

 

断面に鉄筋を1つずつ配置します。

鉄筋生成のダイアログ(点タイプ)

材料ID:ファイバー要素の材料定義で定義された鉄筋の種類を選択します。

 

中心点(y,z) :鉄筋の位置を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

 

面積 :1本当たりの鉄筋面積を入力します。規格の鉄筋の場合には、DBから鉄筋径を選択することで入力できます。またユーザー入力方式を利用すると面積の値を直接入力することもできます。

 

タイプ :線形

 

断面に鉄筋を一列単位(一列配筋)に配置します。

鉄筋生成のダイアログ(線形タイプ)

材料ID:ファイバー要素材料で定義した鉄筋の種類を選択します。

 

始点(y,z) :鉄筋列の始点を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

 

終点(y,z) :鉄筋列の終点を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

 

鉄筋の数 :一列に配置される鉄筋の数を入力します。

 

面積 :1本当たりの鉄筋面積を入力します。規格の鉄筋の場合には、DBから鉄筋径を選択することで入力できます。またユーザー入力方式を利用すると面積の値を直接入力することもできます。

 

タイプ :円形

 

断面に鉄筋を円形に配置します。

鉄筋生成のダイアログ(円形タイプ)

材料ID:ファイバー要素材料で定義した鉄筋の種類を選択します。

 

始点(y、z) :円形に配置される鉄筋の始点を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。円形配筋の場合、始点と円弧の中心が水平面上に並んで設定されていると正確な配筋を行うことができます。楕円形配筋や一部の弧形の配筋も始点と円弧の中心が並んで設定された状態で角度を適切に調節すると効率的な配筋ができます。

 

円弧の中心(y、z) :円形に配置される鉄筋の中心を入力します。正確な円形配筋を設定するために、鉄筋の始点が円中心の右側に位置させることを推奨します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

 

円弧の角度 :円形に配置された鉄筋の一部を弧に配置しようとする場合に、円周角を入力します。円形配筋の場合は、360度がデフォルトです。360度以下の値を用いると、一部の弧形の配筋もできます。

 

鉄筋の数 :円形配筋の鉄筋の本数を入力します。

 

面積 :規格の鉄筋の場合には、DBから鉄筋径を選択することで入力できます。またユーザー入力方式を利用すると面積の値を直接入力することもできます。

 

鉄筋材料にファイバーモデルを適用します。鉄筋の定義方式は点、線形、円形の3つ有ります。配筋された全ての鉄筋は鉄筋の名称によって区分されて鉄筋名称、本数、総面積がテーブル形式で整理されます。

(使用法)

タイプ :点

断面に鉄筋を1つずつ配置します。

材料ID:ファイバー要素の材料定義で定義された鉄筋の種類を選択します。

中心点(y,z) :鉄筋の位置を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

面積 :1本当たりの鉄筋面積を入力します。規格の鉄筋の場合には、DBから鉄筋径を選択することで入力できます。またユーザー入力方式を利用すると面積の値を直接入力することもできます。

タイプ :線形

断面に鉄筋を一列単位(一列配筋)に配置します。

材料ID:ファイバー要素材料で定義した鉄筋の種類を選択します。

始点(y,z) :鉄筋列の始点を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

終点(y,z) :鉄筋列の終点を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

鉄筋の数 :一列に配置される鉄筋の数を入力します。

面積 :1本当たりの鉄筋面積を入力します。規格の鉄筋の場合には、DBから鉄筋径を選択することで入力できます。またユーザー入力方式を利用すると面積の値を直接入力することもできます。

タイプ :円形

断面に鉄筋を円形に配置します。

材料ID:ファイバー要素材料で定義した鉄筋の種類を選択します。

始点(y、z) :円形に配置される鉄筋の始点を入力します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。円形配筋の場合、始点と円弧の中心が水平面上に並んで設定されていると正確な配筋を行うことができます。楕円形配筋や一部の弧形の配筋も始点と円弧の中心が並んで設定された状態で角度を適切に調節すると効率的な配筋ができます。

円弧の中心(y、z) :円形に配置される鉄筋の中心を入力します。正確な円形配筋を設定するために、鉄筋の始点が円中心の右側に位置させることを推奨します。値を直接入力する方法とマウスで断面図上の点を選択して入力する方法が可能です。

円弧の角度 :円形に配置された鉄筋の一部を弧に配置しようとする場合に、円周角を入力します。円形配筋の場合は、360度がデフォルトです。360度以下の値を用いると、一部の弧形の配筋もできます。

鉄筋の数 :円形配筋の鉄筋の本数を入力します。

面積 :規格の鉄筋の場合には、DBから鉄筋径を選択することで入力できます。またユーザー入力方式を利用すると面積の値を直接入力することもできます。