応答スペクトル関数

 

 

応答スペクトル解析用のデータを入力します。

応答スペクトル解析は固有値解析を通して計算された固有周期を用いて各モードの応答を計算します。そのため固有値解析から得られたモード別固有周期の範囲を含むように応答スペクトル関数を定義する必要があります。

 

 

 

リボンメニュー : 荷重 > 解析データ > 応答スペクトル > 応答スペクトル定義

ツリーメニュー : メニュー タブ > 応答スペクトル解析 > 応答スペクトル定義

 

 

 

応答スペクトル関数のダイアログボックス

  • : スペクトルデータを新規で入力または追加する場合

  • : 既に入力されたスペクトルデータを修正する場合

  • : 既に入力されたスペクトルデータを削除する場合

 

プログラムでは、ユーザーの便宜を考慮し、次のように4つの入力方法を提供しています。

    1. 頻繁に使用する応答スペクトルデータをファイルに保存し、必要時に読み込む方法

    1. データベースに内蔵されている応答スペクトルデータを呼び出す方法

    1. 地震データの自動生成を利用して入力する方法

    1. ユーザーが直接入力する方法

 

応答スペクトル関数の追加/修正/表示ダイアログボックス

関数名

スペクトルデータの関数名を入力します。この名前は、応答スペクトルの荷重ケースの入力機能である"応答スペクトル荷重ケース"で使用します。

ファイル読み込み

よく使用するスペクトルデータをファイルで保存した後で読み込む方法

使用方法

既に作成したスペクトルデータを読み込んで入力する場合に使用します。データは、拡張子が'.sgs'または'.spd'のファイルとして保存され、次のようなフォーマットに従って作成します。

 

'fn.sgs' ファイルの形式

 

*SGSw

このファイルが"地震波形データ生成"「地震データの自動抽出モジュール」のデータ形式であることを定義する宣言文

*TITLE, MAINTILE

MAINTILE : タイトル1

例) IBC2000(ASCE7-98)

*TITLE, SUBTILE

SUBTILEタイトル2

例) Site Class = A, Ss=0.250, S1=0.100

*X-AXIS, LEGENDX

LEGENDX : 横軸タイトル

例) Period Tn (sec)

*Y-AXIS, LEGENDY

LEGENDY : 縦軸タイトル

例) Absolute Acceleration (g)

*UNIT & TYPE, UNIT, TYPE

Unit : 単位(類型) GRAV, MM, CM, M, INCH, FEET

 

TYPE : データ種類

(類型) ACCEL :加速度(Acceleration)         

    VELO :速度(Velocity)         

    DISP :変位(Displacement)

*FLAGS, SPECTYPE, DAMPINGUSE

SPECTYPE : スペクトル類型

1 : スペクトル類型がTripartiteの場合

0 : スペクトル類型がTripartiteでない場合

DAMPINGUSE1 : Damping Ratioの使用可否

1 : Damping Ratioを使う場合

0 : Damping Ratioを使わない場合

※Tripartite:加速度、速度、変位スペクトルが一つの図に表示されたもの。ツール>地震波形データの生成でgenerate>Earthquake Response SpectraのSpectrum typeでCombined D-V-A(Tripartite)で確認できる。

 

*DATA

データの開始部分を表示する定義文

DAMPING, DAMPINGRATIO

DAMPINGRATIO :減衰比。この列はDAMPINGUSEが1である場合だけ使用

X-Data, Y-Data

X-Data : Spectral DataのX軸値

Y-Data : Spectral DataのY軸値

ex) 1.00000E-006, 2.50000+000   

     4.00000E-002, 2.50000E+000   

     ...(データ数とおり繰り返し)    

     1.20000E-001, 2.50000E+000

 

'fn.spd' ファイルの形式 - ユーザーが入力

 

選択事項

**注釈-どこにでも入力可能

-

*UNIT , M - MM, CM, M, INCH, FEET, GRAV 可能

-

*TYPE, ACCEL - ACCEL,VELO, DISP 可能

必要項目

*Data

-

X1 , Y1 (X : 周期, Y : スペクトルデータ)

-

X2 , Y2

-

X3 , Y3

-

:

応答スペクトルの設計

各種規準によるスペクトル関数を生成して入力する場合に使用し、スペクトル関数リストから規準を選択し、パラメータを入力します。

内蔵されている設計用スペクトルは次の通りです。

Japan(Arch. 2001) : 建築物の構造関係技術基準解説書

IBC 2000 : アメリカ、International Building Code 2000

UBC (1997) : アメリカ、UBC 97 規準

NBC(1995) : カナダ、 National Building Code of Canada

Eurocode-8 (2003)  : ヨーロッパ、構造物の耐震設計規準

Eurocode-8 (1996) Design : ヨーロッパ、構造物の耐震設計規準

Eurocode-8 (1996) Elastic : ヨーロッパ、構造物の耐震設計規準

China(GB50111-2006) : 中国、鉄道工程抗震設計規定(Code for Seismic Design of Railway Engineering)

Note:
特定周期(Tg)はユーザーが修正することができます。

China (GB50011-2001) : 中国、建築物耐震設計規準

China Shanghai(DGJ08-9-2003) : 中国、上海市建築物耐震設計規準

Note:
特定周期(Tg)はユーザーが修正することができます。

China (JTJ004-89) :中国、道路公社耐震設計規準

Note:
特定周期(Tg)と水平地震係数(kh)はユーザーが修正することができます。

China (GBJ11-87) :中国、鉄道公社耐震設計規準

Note:
特定周期(Tg)と水平地震係数(kh)はユーザーが修正することができます。

KBC 2005 : 韓国、建築構造設計基準、詳しい内容は "荷重 > 水平荷重 > 静的地震荷重"のKBC 2005を参照してください。

Korean (Arch. 2000) : 韓国、建築物荷重基準及び解説

Korean (Bridge) : 韓国、道路橋示方書

Korean (Arch. 1992) : 韓国、建築物荷重基準及び解説

UBC (88-94) : アメリカ, UBC91規準

IS1893 (2002) : Indian Standard, 2002

Taiwan (1999) Horizontal : 台湾建築物耐震設計規範

Taiwan (1999) Vertical : 台湾建築物耐震設計規範

Taiwan Brg(89) Horizontal : 台湾建築物耐震設計規範

Taiwan Brg(89) Vertical : 台湾建築物耐震設計規範

 

応答スペクトルの設定ダイアログ

 

Note
DBに提供する応答スペクトルの設計のベースシア係数(Co)と最長周期は自分で入力することができます。

スペクトルデータタイプ

入力するスペクトルデータのタイプを指定します。

無次元加速度. : 加速度スペクトルを重力加速度で除算した無次元加速度スペクトル

加速度 : 加速度スペクトル

速度 : 速度スペクトル

変位 : 変位スペクトル

スケーリング

スケール係数 : 応答スペクトルデータの全体に掛ける増減係数を入力します。

最大値 : ユーザーが入力した最大加速度によって応答加速度をスケールアップまたはダウンさせます。例えば、入力された加速度の最大値が10gで、最大値を2gとして入力すると、スペクトルの最大値は2gにスケールダウンされます。

重力加速度

重力加速度を入力します。

減衰定数

応答スペクトルに適用された減衰比を入力します。応答スペクトル作成に適用された減衰比と解析を実行する構造物の減衰比が異なる場合、入力したスペクトルデータは構造物減衰比に合わせて適用されます。(初期値=0.05)

グラフオプション

グラフを軸方向別に対数尺図(log Scale)で表現するか可否を指定します。

解説

応答スペクトルデータを説明する簡単な説明文を入力します。 設計スペクトルを生成した場合は基本値でスペクトルデータの生成時に適用された地盤係数、地域係数、重要度係数、反応修正係数などを表現します。