配筋の基本設定

 

 

梁、柱及びブレース部材の断面設計時に使用する主筋とせん断補強筋の径及びその位置を入力します。せん断壁に対しては、さらに縦筋及び横筋の配筋間隔も入力します。

Note
鉄筋種類を指定する前に、各国の国家標準規格を先に指定しなければなりません。ツール>プレパレンス>設計>RC規格で、指定できます。

 

 

 

リボンメニュー : ホーム > 断面選定情報 > 配筋の基本設定

リボンメニュー : 設計 > RC設計パラメータ > 配筋の基本設定

リーメニュー : 2次設計タブ > 断面選定情報 > 配筋の基本設定

ツリーメニュー : メニュータブ  > 設計 > RC設計パラメータ > 配筋の基本設定

 

 

 

配筋の基本設定ダイアログボックス

梁設計用 (Note 1 参照)

梁部材の断面設計時に使用する主筋及びせん断補強筋に対する鉄筋径と主筋の配筋位置などを入力します。

主筋 : 梁部材の断面設計時に使用する主筋規格

主筋の径の入力は をクリックして、表示される鉄筋径のダイアログからマウスで選択します。

最大5本まで入力できまい。

鉄筋径のダイアログボックス

 

鉄筋径のダイアログボックス

 

あばら筋 : 梁部材の断面設計時に使用するせん断補強筋の径

本数 : せん断鉄筋の本数(9個まで入力可能)

複筋 : 梁部材断面設計時に使用する複筋の径

dT : 梁部材の断面の上端から上端筋(1段目)の中心までの距離(被服厚さ)

dB : 梁部材の断面の下端から下端筋(1段目)の中心までの距離(被服厚さ)

Note
梁の1端最大鉄筋数を計算するときに使用する梁側面のかぶり厚さには"配筋の基本設定"で指定するdT, dBの中から最小値を使用します。

鉄筋コンクリート造配筋指針 : 鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説(2003)のpp.289~293の算定式を利用して、せん断筋のフック先曲げ時に梁に配筋できる主筋本数を算定します。(AIJ-WSD99の場合にのみ適用可能、このオプションを選択したときは、継ぎ手がないと仮定されます。)

片隅フック : せん断筋の片隅をフック先曲げする時に配筋できる主筋本数を算定します。

U字形、交互フック : せん断筋の両側をフック先曲げする時に配筋できる主筋本数を算定します。

鉄筋継ぎ手オプション : 断面内で重ね継手をする主筋の割合を指定します。指定した割合によって一列に配置できる主筋の本数が変わります。デフォルトは、50%としています。

チェックオン : 鉄筋間隔を考慮した部材設計を遂行し、継ぎ手方法を選択することができます。

= なし : 主筋の重ね継手を考慮しない場合、または圧接継手を用いるような場合に指定します。

= 50% : 主筋の50%を重ね継手とした場合、各断面における主筋の本数を計算します。

= 100% : 主筋の100%を重ね継手とした場合、各断面における主筋の本数を計算します。

チェックオフ : 鉄筋間隔を無視して部材設計に必要な鉄筋量のみ計算して出力します。従って、継ぎ手方法選択オプションが非活性化されます。

柱設計用 (Note 2 参照)

柱部材の主筋及びせん断補強筋に対する鉄筋径と位置を入力します。

(入力方法は梁部材と同様です。)

ブレース設計用 (Note 3 参照)  

ブレース部材の主筋及びせん断補強筋に対する鉄筋径と位置を入力します。

主筋 : ブレース部材の断面設計時に使用する主筋の径(入力方法は梁部材と同様です。)

帯筋/スパイラル筋 : ブレース部材の断面設計時に使用するせん断補強筋の径

本数 :  せん断筋の本数(9本まで入力可能)

do : 断面の表面から主筋の重心までの距離(被服厚さ)

鉄筋コンクリート造配筋指針 : 鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説(2003)のpp.289~293の算定式を利用して、せん断筋のフック先曲げ時に梁に配筋できる主筋本数を算定します。(AIJ-WSD99の場合にのみ適用可能、このオプションを選択したときは、継ぎ手がないと仮定されます。)

鉄筋継ぎ手オプション : 断面内で重ね継手をする主筋の割合を指定します。指定した割合によって一列に配置できる主筋の本数が変わります。デフォルトは、50%としています。

チェックオン : 鉄筋間隔を考慮した部材設計を遂行し、継ぎ手方法を選択することができます。

= なし : 主筋の重ね継手を考慮しない場合、または圧接継手を用いるような場合に指定します。

= 50% : 主筋の50%を重ね継手とした場合、各断面における主筋の本数を計算します。

= 100% : 主筋の100%を重ね継手とした場合、各断面における主筋の本数を計算します。

チェックオフ : 鉄筋間隔を無視して部材設計に必要な鉄筋量のみ計算して出力します。従って、継ぎ手方法選択オプションが非活性化されます。

せん断壁設計用 (Note 4 参照)   

 

せん断壁の縦筋及び横筋に対する鉄筋径と縦筋の配筋位置などを入力します。

縦筋 : せん断壁の断面設計時に使用する縦筋の径

横筋 : せん断壁の断面設計時に使用する横筋の径

境界要素鉄筋 : 特殊せん断壁部材の断面設計時に適用しようとする境界要素鉄筋規格

境界要素鉄筋間隔 : 特殊せん断壁部材の断面設計時に適用しようとする境界要素鉄筋間隔

端部補強筋 : せん断壁部材断面設計時に使用する端部補強筋の径で、入力した鉄筋径以上を使用して設計します。

de : せん断壁の外端表面から最端部の縦筋(または端部補強筋)の中心までの距離

dw : せん断壁表面から縦筋の中心までの距離

 

せん断壁に使用する縦筋と横筋の間隔、端部補強筋の設計方法、及び、面外方向に対する設計の考慮の可否などについての追加的な入力は をクリックして表示されるダイアログで入力します。表示されるダイアログは次の通りです。

壁の設計方法入力

 

面外曲げモーメントを考慮する : 弱軸方向に対する設計可否

壁鉄筋の間隔 : せん断壁の縦筋及び横筋の配筋間隔を入力します。

縦筋の間隔 : 縦筋に対する配筋間隔 (Note 4.を参照)

せん断壁の縦筋に対する配筋間隔の入力は 【間隔】をクリックして表示される配筋間隔の入力ダイアログからマウスで選択します。最大5種類の配筋間隔を入力することができ、配筋間隔の単位は"mm"です。

 

 

選択用リスト : 既に入力されている配筋間隔が表示されます。

設計用リスト : 適用しようとする配筋間隔を選択してリストに登録します。(最大50個まで登録可能)

削除 : 登録された配筋間隔をリストから削除します。

ユーザー定義間隔

既に入力されている配筋間隔以外の配筋間隔を登録したい場合、使用者が配筋間隔を直接入力した後で[追加]ボタンを押してリストに登録します。

横筋の配筋間隔

横筋に対する配筋間隔(Note 4.を参照)

端部筋の設計方法

 

端部補強筋を考慮したせん断壁の設計方法を選択します。

 

方法-1 :壁の全幅に対して縦筋を等間隔に配筋する方法(端部補強筋は無し)

 

方法-2 : 壁の全幅に対して縦筋が等間隔で配筋されていると仮定して所要鉄筋量を算定した後、端部補強筋及び中央部の縦筋に振り分けて配筋する方法

 

方法-3 : 端部補強筋が軸力(Pu)と曲げモーメント(Mu)をすべて負担すると仮定して算定した所要鉄筋量を端部に配筋し、せん断力によって算定した鉄筋量を中央部に配筋する方法

 

方法-4 : 方法-2と基本的に同じであり、端部補強筋が4本からではなく、2本だけの場合も考慮して配筋する方法

 

Note
下図のように端部補強筋は壁体の長さ(Lw)の中で、L'区間以内にある鉄筋なので、端部補強筋を考慮するための壁体の最小長さ(Lw)は次の値以上でなければなりません。

                                        de : かぶり厚さ

 

             S : 端部補強筋の間隔

 
上式より、たとえば、かぶり厚さ(de)が40mmで、端部補強筋が40B@100以上の場合に端部補強筋を適用するための壁体の最小長さ(Lw)は、720mm以上でなければなりません。

端部補強筋を考慮したせん断壁の設計方法を選択します。

方法-1 : 壁の全幅に対して縦筋を等間隔に配筋する方法(端部補強筋は無し)

- せん断力による初期水平鉄筋比及び垂直鉄筋比を計算

- 水平鉄筋直径をい用いて間隔計算(初期水平鉄筋比利用)

- 垂直鉄筋直径および間隔を用いてNM相関図上の最適条件を決定

- 使用した垂直鉄筋が最小垂直鉄筋比を満足するのか検討

方法-2 : 壁の全幅に対して縦筋が等間隔で配筋されていると仮定して所要鉄筋量を算定した後、端部補強筋及び中央部の縦筋に振り分けて配筋する方法

- せん断力による初期水平鉄筋比及び垂直鉄筋比を計算

- 水平鉄筋直径をい用いて間隔計算(初期水平鉄筋比利用)

- 垂直鉄筋直径および間隔を決定(初期垂直鉄筋比を利用)

- 端部補強筋の直径及び本数を増加させながらNM相関関係図上の最適っ条件を決定(初期垂直鉄筋比以上)

方法-3 : 方法-2と基本的に同じですが、NM相関図上で設計強度を計算する際に端部補強筋のみの強度を使用して設計します。垂直鉄筋の設計強度を反映しない場合に使用する方法です。

方法-4 : 方法-2と基本的に同じですが、端部補強筋を2本から始まることです。2本からはじまるので、壁の長さと関係ずにいつも端部補強筋を配筋する場合に使用する方法です。

端部補強筋の間隔

せん断壁の設計時に使用する端部補強筋の配筋間隔を入力します。

Dist1 : 端部補強筋の本数が4本の場合に適用する配筋間隔

Dist2 : 端部補強筋の本数が6本の場合に適用する配筋間隔

Dist3 : 端部補強筋の本数が8本以上の場合に適用する配筋間隔

Note
下図のように端部補強筋は壁体の長さ(Lw)の中で、L'区間以内にある鉄筋なので、端部補強筋を考慮するための壁体の最小長さ(Lw)は次の値以上でなければなりません。

ここで、de : かぶり厚さ、S : 端部補強筋の間隔

上式より、たとえば、かぶり厚さ(de)が40mmで、端部補強筋が40B@100以上の場合に端部補強筋を適用するための壁体の最小長さ(Lw)は、720mm以上でなければなりません。

 

Note 1
梁部材の主筋またはせん断補強筋に対する鉄筋径が入力されていない場合には、次の鉄筋径を適用します。
主筋 : D22
スターラップ : D10
腹筋 : D13
dTとdBが入力されていない場合(0の場合)は、dTとdB にmin{max(H/10, 2.5 inch), 3 inch}を自動適用します。
 
Note 2
柱部材の主筋またはせん断補強筋に対する鉄筋径が入力されていない場合には、次の鉄筋径を適用します。
主筋 : D22
帯筋/スパイラル筋 : D10
d0が入力されていない場合(0の場合)は、d0にmin{max(min(H,B)/10, 2.5 inch), 3 inch} を自動適用します。
 
Note 3
ブレース部材の主筋またはせん断補強筋に対する鉄筋径及びその位置が入力されていない場合は、柱部材と同じ値を適用します。
 
Note 4
せん断壁に対する鉄筋径及び配筋間隔が入力されていない場合には、次の鉄筋径と配筋間隔を適用します。
縦筋 : D13
横筋 : D10
端部補強筋 : D10
縦筋の配筋間隔 : 100, 150, 200, 300, 400 mm
横筋の配筋間隔: 50 mm
断面設計時に使用する鉄筋径及び配筋間隔は設計目的に合わせて選択的に制限することができます。
dwとdeが入力されていない場合(0の場合)は、2インチ (5.08cm)を適用します。