PC鋼材の材料と断面

 

 

PC鋼材の特性とプレストレスの適用方法などを定義します。

 

 

 

リボンメニュー : 荷重 > 静的荷重 > プレストレス > PC鋼材の材料と断面

ツリーメニュー : メニュー タブ > 静的荷重 > プレストレス荷重 > PC鋼材の材料と断面

 

 

■ 新規入力または追加する場合

PC鋼材の材料と断面ダイアログボックスから   ボタンをクリックし、次の事項を入力します。

■ 既に入力されているPC鋼材データを修正する場合

修正するPC鋼材をPC鋼材の材料と断面ダイアログボックスのリスト表で選択した後、 ボタンをクリックして関連データを修正します。

■ 既に入力されているPC鋼材データを削除する場合

削除するPC鋼材をPC鋼材の材料と断面ダイアログボックスのリスト表で選択した後、 ボタンをクリックします。

PC鋼材の名称

定義するPC鋼材の名称

PC鋼材の種類

テンション形式をプレテンション、ポストテンション、外ケーブルの中から選択します。

内部(プレテンション) : コンクリートの打設前にPC鋼材を緊張してコンクリートとPC鋼材の付着力によってプレストレスを伝逹する方式

内部(ポストテンション) : コンクリートが硬化された後PC鋼材を緊張してコンクリートに漸増的にプレストレスを加えた後PC鋼材を定着する方式

外部 : 断面外部にPC鋼材を配置してプレストレスを導入する方式

Note1
PC鋼材の種類(プレテンション、ポストテンション、外ケーブル)によって、ダクト直径及びPC鋼材の応力損失に関する変数の入力ボックスがアクティブ、非アクティブになります。
Note 2
外ケーブルの場合は直線で配置されます。ディスプレのMiscタブでPC鋼材の配置形状にチェックするとPC鋼材の配置を確認することが出来ます。

材料

PC鋼材の材材料を選択します。新しい材料データを追加で入力または修正、削除する場合には、右側の をクリックします。

プレテンション方式のテンドンの場合、テンドンによる軸力と曲げに対して弾性変形による損失をすべて考慮します。この時、計算される弾性変形による損失はコンクリートの弾性収縮による緊張力減少、また緊張力減少による弾性変形量の変化にする繰り返し計算過程で弾性変形と緊張力減少が均衡になって、もう以上弾性収縮にならないまで考慮するようになります。

PC鋼材の断面積

PC鋼材の総断面積を入力します。断面積を直接入力または、右側の をクリックして、PC鋼材の標準断面積と個数を選択し、総断面積を自動計算することもできます。

シースの直径

PC鋼材タイプがポストテンションの場合はシース直径を入力します。入力したPC鋼材断面積に該当するシース直径が自動的に計算ます。

リラクセーション係数

リラクセーション適用方法をMagura式と、CEB-FIP規準から選択します。リラクセーション作用を無視する場合、入力欄の右側のチェックボックスをチェックオフします。

Magura式を選択した場合

製品に関する定数(C)を10, 45から選択します。一般鋼材の場合は10、低リラクセーション鋼材の場合は45を入力します。また、鋼材リラクセーションによる損失は次式で計算します。

、 ここで  

ここで、 fsi :初期応力, fs : 載荷後の t 時間後の応力

fy : 降伏応力(0.1% Offset Yield Stress)

C : 製品に関する定数(一般鋼材: 10, 低リラクセーション鋼材: 45)

Note
緩和係数は、一般鋼材の場合10、低リラクセーション鋼材(low-relaxation steel)の場合、45を適用し、緩和係数を無視する場合は、入力欄右側のチェックボックスをcheck offして下さい。

CEB-FIPを選択した場合

リラクセーションによる最終損失率を入力します。リラクセーションによるプレストレス損失量は次式で計算します。

ここでfsi :初期応力

γ : リラクセーションによる最終損失率

Ki : 各ステップの最終時間でのリラクセーション進行度

経過時間によるリラクセーション進行度は次の通りです。

リラクセーション進行度(k)

経過時間

 k=1. 00

ここで t0 : プレストレスを導入した時間

t : リラクセーションによる損失の確認時の時間

Note
緩和係数は一般鋼材の場合10、低リラクセーション鋼材(low-relaxation steel)の場合45を適用し、緩和作用を無視する場合は入力部右側のチェックボックスをチェックオフすれば良いです。

JTG04を選択した場合

 

 

 

 

材料でJTG04の材質を使用してリラクセーション係数でJTG04を選択するとPC鋼材の引張強度標準値(fpk)は設計基準で提供する強度で自動入力されます。材料でJTG04の材質を使用しない場合にはこの値をユーザーが直接入力することも出来ます。

 

 

場材料でSteelbar540~930を選択した合には’過大応力低減係数の適用’が無視されます。

TB05を選択した場合

 

 

 

材料でTB05の材質を使用して、リラクセーション係数でTB05を選択すると、PC鋼材の引張強度標準値(fpk)とPC鋼材リラクセーション係数()値は設計基準によって自動入力されます。

 

 

材料でTB05材質を使用しない場合にはこの値をユーザーが直接入力することが出来ます。

Note
PC鋼材リラクセーション係数( )とリラクセーションによる損実計算方法

 

  • PC鋼材リラクセーション係数()計算方法

 

 

  • 損失計算方法

 

 

角度変化による摩擦係数

PC鋼材の角度変化による緊張力の損失を定義する摩擦係数

単位長さ当りの摩擦係数

シースのへこみや波打ちなどによる緊張力損失を定義するPC鋼材単位長さ当りの摩擦係数

引張強度 : 最大強度

降伏強度 :  降伏強度

荷重タイプ

プレストレス荷重を再載荷するための緊張方法を指定します。

プレテンション

コンクリートの打設前にPC鋼材を緊張して、コンクリートとPC鋼材の付着力によってプレストレスが伝逹する方式

ポストテンション

コンクリートが硬化された後、PC鋼材を緊張してコンクリートに漸進的にプレストレスを加えた後、PC鋼材を定着する方式

定着部でのセット量

定着部でのセット量を入力します。

始点 : 開始部分のセット量

終点 : 終了部分のセット量

充填タイブ

充填PC鋼材及び非充填PC鋼材を入力します。 (ポストテンションの場合にだけアクティブされます。)

充填 : 充填PC鋼材

非充填 : 非充填PC鋼材