荷重組合わせ

 

 

静的解析、動的解析、応答スペクトル解析、及び時刻歴応答解析の結果を組み合わせるための荷重組合わせ条件を入力します。

プログラムでは、次のような5種類の荷重組合わせ条件に対するダイアログのタブを提供します。

    • 一般

使用性評価のための荷重組合わせ条件を設定したり、設計規準によらずに荷重ケースを組み合わせて解析結果を評価する時に使用します。

    • 鉄骨設計

鉄骨部材を設計規準に従って設計するにあたって適用する荷重組合わせ条件を入力します。

    • RC設計

鉄筋コンクリートを設計規準に従って設計するにあたって適用する荷重組合わせ条件を入力します。

Note

中国規準(GB50010-02)を選択した場合、使用性検討用の荷重組合わせが自動で追加されます。

    • SRC設計

鉄骨鉄筋コンクリートの部材を、SRC規準やその他の鉄骨鉄筋コンクリートの構造計算規準に従って設計するにあたって適用する荷重組合わせ条件を入力します。

    • 基礎設計

直接独立基礎及び杭独立基礎を設計するのにあたり適用する荷重組合わせ条件を入力します。

 

構造物の非定形を平価できる荷重組合わせ条件を自動的に生成します。

1.生成条件:偶発偏心考慮+層剛床が設定された場合のみ該当します。

Note 1
生成は応答スペクトル荷重条件で偶発偏心を考慮して層剛床が設定された場合のみ自動生成ができます。

2.生成位置:Tab - General, Type - Active

3.生成荷重組合わせ: RX(RS)±(ES), RY(RS)±(ES)

4.適用荷重組合わせ基準

a. 韓国 : KBC-USD05, KBC-ASD05, KBC-SRC05

b. 中国 : GB50010-02, GB50017-03, GBJ17-88, JGJ138-01

 

 

 

リボンメニュー : 結果 > 組合せ > 荷重組合せ

ツリーメニュー : メニュー タブ > 結果 > 荷重組合せ

ショートカットキー : [Ctrl]+[F9]

 

 

 

荷重組合わせダイアログボックス

 

各ダイアログの種類別の入力方法は他の場合と同様に、テーブルツールの使用方法を参照して次のように入力します。

 

荷重組合わせ条件を新規に入力または追加する場合

荷重組合わせ条件を入力する方法は、次のように4つあります。

1. ユーザーが荷重組合わせ条件を直接入力します。

荷重組合せ条件のリストに、荷重組合わせ条件を定義するために必要な次の基本項目を直接入力します。

No : 荷重組合わせ条件を入力した順序に従って自動的に一連の番号が付けられます。

名称 : 荷重組合わせ条件の名称を入力します。

Note
高層建築物の施工段階解析を行った場合、施工段階解析で使用される荷重は解析時の施工段階荷重に統合されて解析結果確認の時には下記のようにそれぞれ別の条件が自動生成され保存されます。自動生成された条件とこれらを組み合わせた荷重組合わせ条件の結果は各施工段階で確認することができます。ただし、最終ステージ(Final Stage)での結果は、下記の条件または一般単位荷重条件を組合わせた荷重組合わせ条件を別途生成しなければ確認することはできません。

CS : 固定荷重 : 施工段階に含まれた荷重のうち固定荷重による解析結果

CS : 積載荷重 : 施工段階に含まれた荷重のうち積載荷重(施工段階解析の制御データ(Construction Stage Analysis Control)の施工段階荷重で分離する固定荷重ケース(Load Cases to be Distinguished from Dead Load for CS Output)で適用された荷重条件)による解析結果

CS : PC鋼材 : PC鋼材の緊張力による解析結果

CS : クリープ : クリープによる解析結果

CS : 乾燥収縮 : 乾燥収縮による解析結果

CS : 合計 : 上の条件をすべて合わせた解析結果

アクティブ : 該当荷重組合わせ条件を適用する方法を指定します。

非アクティブ : 後処理モードで該当の荷重組合わせ条件を適用しません。

アクティブ : 後処理モードで該当の荷重組合わせ条件を適用します。

タイプ : 解析結果の組合わせ方法を指定します。

追加 : 解析結果の線形組合わせ

L1 + L2 + ... + M1 + M2 + ... + S1 + S2 + ...+ (R1 + R2 + ...) + T + LCB1 + LCB2 + ... + ENV1 + ENV2 + ...

エンベロップ : 各解析結果に対する最大(max)、最小(min)及び絶対値の最大値

CBmax : Max(L1, L2, ..., M1, M2, ..., S1, S2, ...,R1, R2, ..., T, LCB1, LCB2, ..., ENV1, ENV2, ...)

CBmin : Min(L1, L2, ..., M1, M2, ..., S1, S2, ...,R1, R2, ..., T, LCB1, LCB2, ..., ENV1, ENV2, ...)

CBall : Max(|L1|, |L2|, ..., |M1|, |M2|, ..., |S1|, |S2|, ..., |R1|, |R2|, ..., |T|, |LCB1|, |LCB2|, ..., |ENV1|, |ENV2|, ...)

Note
CBall条件は絶対値の最大値を出力します。解析結果はすべて正(+)の値に出力されます。

ABS : 解析結果の絶対値の線形組合せ、 一般 タップでのみ適用されます。

|L1| + |L2| + ... + |S1| + |S2| + ...+ (|R1| + |R2| + ...) + |T| + |LCB1| + |LCB2| + ... + |ENV1| + |ENV2| + ...

SRSS : 解析結果のSRSS(Square Root of Sum. of the Squares)組合せ、 一般 タップでのみ適用されます。

(L12 + L22 + ... + S12 + S22 +...+(R12 + R22 +...) + T2 + LCB12 + LCB22 + ... + ENV12 + ENV22 + ...) 1/2

ここで、

L : 荷重ケースに対する静的解析結果×倍率

M : 移動荷重条件に対する解析結果×倍率

S : 支点沈下荷重ケースに対する静的解析結果×倍率

R : 応答スペクトル解析用の荷重ケースに対する動的解析結果×倍率

T : 時刻歴解析条件に対する解析結果×倍率

LCB : 既に定義された荷重組合わせ条件に対する解析結果×倍率

ENV : 既に定義されたEnvelope条件に対する解析結果×倍率

Note
荷重組合わせ方法の中でEnvelope, ABS, SRSSはGeneralでのみ適用されます。
Note
一つの荷重組合わせ条件には150個の荷重ケースまたは荷重組合わせ条件をお互いに組合わせることができます。

 

解説 : 荷重組合わせ条件に対する簡単な説明文

荷重組合わせ条件には複数の荷重ケースとそれに対応する荷重係数を定義することができます。

荷重ケース : 荷重ケースのリストから荷重ケースを選択します。

係数 : 選択した荷重ケースに適用する荷重係数を入力します。

2. 内蔵された設計規準を選択して荷重組合わせ条件を自動的に入力します。

荷重組合わせ条件の入力ダイアログの一般タブで、下段にある をクリックします。クリックした後に表示される荷重組合わせ条件の自動入力ダイアログで以下の項目を選択し をクリックすれば、ユーザーが定義した荷重ケースと設計規準に対応する荷重組合わせ条件が自動的に入力されます。

Note
応答スペクトル解析時に偶発偏心モーメントを考慮する場合は、偶発偏心モーメント(Rx(ES), Ry(ES))を含めて荷重組合わせ条件を生成します。

 

 

 

追加 : 既に定義した荷重組合わせ条件に自動生成される荷重組合わせ条件を追加します。

置換 : 既に定義した荷重組合わせ条件を削除して、自動生成される荷重組合わせ条件に変更します。

エンベロップの追加 : エンベロップ荷重組合わせ条件を自動生成します。一般タブでのみ適用できます。

設計規準 : 荷重組合わせ条件の自動生成に適用する設計規準を選択します。(各設計規準別の荷重組合わせ条件はNoteを参照して下さい。)

割増係数 : 応答スペクトル解析で、地震荷重を考慮した場合に地震荷重の割増係数を入力します。

荷重ケースタイプ : 施工段階解析を遂行した場合、荷重組合わせ条件の自動生成方法を選択します。

Note
施工段階解析を遂行した場合にのみアクティブされます。

STのみ : 静的荷重ケース(DL(ST), LL(ST))のみを考慮した荷重組合わせ条件

CSのみ : 施工段階荷重ケース(DL(ST), LL(ST))のみを考慮した荷重組合わせ条件の自動生成

ST+CS : 静的荷重ケースと施工段階荷重ケースを同時に考慮した荷重組合わせ条件の自動生成

Note
施工段階解析時に考慮する荷重の形式として一般荷重(DL, LL)を指定した場合は、解析実行後に該当の荷重ケースに対して静的荷重ケース(ST)と施工段階荷重ケース(CS)が同時に生成されます。したがって、この場合設計に施工段階解析結果を反映するためにはCS のみを指定するのが望ましいです。
ST+CSを指定すれば施工段階時に考慮した荷重として静的荷重と施工段階荷重が重複考慮されます。 ST のみを指定すれば静的解析結果だけ設計に考慮されますので、施工段階解析結果を反映することができません。
施工段階解析時考慮する荷重の形式として施工段階荷重(CS)を指定した場合は、解析実行後に施工段階荷重条件(CS)だけが生成されるので、 CS のみを指定するのが望ましいです。 ST のみとST+CSを指定すると静的荷重ケースがない状態なので、荷重組合条件を生成することができません。
施工段階解析時に考慮する荷重の形式として一般荷重と施工段階荷重形式で区分して入力した場合は、ST+CSを指定することですべての入力荷重を考慮することができます。

 

直交効果の考慮:地震力の直交效果を考慮するための方法を指定します。

直交効果用の荷重ケースの設定:直交効果を適用する直交する2つ方向の荷重を指定します。

 

直交効果用の荷重ケース設定ダイアログ

100%:30%規則:ひとつ方向の地震荷重の100%と、その直角方向荷重の30%に対する荷重効果の絶対値を組合わせます。

SRSS(Square Root of Sum of Square) : 直交する2つの方向の荷重効果の100%をSRSS方法で組み合わせます。

Note
"KBC 2005 0306.8.4"参照
Note
直交効果を考慮した荷重組合せの生成は"直交荷重グループ"で指定した荷重ケースに対してだけで生成されます。
Note
3つの地震荷重条件(EX, EY, EZ)が存在する場合、直交効果を考慮した地震荷重条件の生成はEX-EY, EY-EZ, EZ-EX 荷重ケースに対して同時に生成することができます。(応答スペクトル荷重である場合にも同様に生成されます。)

 

追加荷重組合わせの生成:特別地震荷重組合せ及び垂直地震力荷重組合せ条件を生成します。

特別地震荷重用:特別地震荷重組合せ条件を生成します。

垂直用地震力用:垂直地震力を考慮した荷重組合せを生成します。

地震設計用係数:特別地震荷重組合せ及び垂直地震力荷重組合せを適用するための係数値を入力します。

 

地震設計用の係数ダイアログ

特別地震荷重(特別地震荷重組合せ参照)

垂直荷重係数:特別地震荷重で垂直地震荷重を考慮するための係数を入力します。

Sds : 短周期のスペクトル加速度を入力します。

Note
短周期スペクトル加速度(SDS)は荷重>水平荷重>静的地震荷重で確認できます。

システム超過強度係数

荷重ケース:システム超過強度係数を適用する各方向別地震荷重を選択します。

超過強度係数:各方向別の地震力抵抗システムに対するシステム超過強盗係数を入力します。

追加 : 地震荷重に対する荷重ケースを選択して超過強度係数を入力して新規で追加します。

修正 : 選択した地震荷重に対する荷重ケース入力した強度超過係数を修正します。

削除 : 入力されたデータを選択して削除します。

Note
特別地震荷重(Special Seismic Loads)に対する内容は"KBC 2005 0306.2.3"参照.

垂直地震荷重(垂直地震力荷重組合参照)

垂直荷重係数:選択された要素は該当の荷重組合せに追加して使用者が入力した割合の固定荷重が上向き荷重に適用されて設計されます。

Note
垂直地震力(Vertical Seismic Forces)が高麗された上向き荷重にする容は"KBC 2005 0306.8.4.3"参照
Note
設計速度を改善するために特別荷重組合せと垂直地震力荷重組合せを次のように考慮します。

 

特別荷重組合せ

Type 1 : 0.75(1.4D + 1.7L) ± E ⇒ 0.75(1.4D + 1.7L) ± ΩE + 0.2SDSD

Type 2 : 0.9D ± E ⇒ 0.9D ± ΩE - 0.2SDSD

Type 3 : 0.75*(1.4D) ± E ⇒ 0.75*(1.4D) ± ΩE - 0.2SDSD

Type1, 2で不利な条件が決まるのでType3はI非活性化形態に生成されます。特別荷重組合せ適用の時、固定荷重と積載荷重が含まれた荷重組合せである場合は、+0.2SpaDが加えられて,固定荷重のみの荷重組合せの場合は、-0.2SdsDが加えられます。(IBC 2003特別荷重組合反影)

垂直地震力荷重組合わせ

Type 1 : 0.75(1.4D + 1.7L) ± E

Type 2 : 0.9D ± E

Type 3 : 0.75*(1.4D) ± E

Type 4 : -0.2D ± E

Type1と4で不利な条件が決まるのでType2,3は非活性化形態に生成されます。

Note
荷重組合せ自動生成機能を利用して荷重組合せを生成する場合、垂直地震力と特別荷重組合せが同時には適用されません。

使用性係数 : 使用性チェックのために積載荷重、風荷重係数入力(Eurocode 2、3の場合のみ活性化)  

Note

使用性荷重組合せを自動で生成する場合、「設計>一般設計パラメータ>使用性荷重組合せタイプ」で各荷重組合せが種類別に自動 整列されます。しかし、使用性荷重組合せをユーザーが手動で生成した場合には、上記の機能を利用し種類別に荷重組合せを分類しなければなりません。

Note

使用性荷重組合せに適用される荷重条件別係数は??? prEN 1990:2001, Table A1.1, A1.4? ????.

Note

Eurocode 2、3による使用性評価方法はコンクリートの場合、梁断面の検定、鉄骨の場合、鉄骨部材の検定の「使用性評価」をご参照下さい。.

3. スプレッドシート形式のテーブル上で、荷重組合わせ条件を入力または修正します。

荷重組合わせ条件のダイアログで をクリックすれば、荷重ケースがテーブルの行に並んだスプレッドシート形式のテーブルに切り替わります。方法1で説明した項目を入力または修正して荷重組合わせ条件を追加または修正します。

4. 荷重組合わせ条件のファイル(fn.lcb)を読み込んで荷重組合わせ条件を生成します。

荷重組合わせ条件のダイアログの をクリックすれば、荷重組合わせ条件のファイルを読み込むためのダイアログが表示されます。あらかじめ荷重組合わせ条件を入力しておいたファイルを選択して、荷重組合わせ条件を読み込みます。

fn.LCBファイルの形式は次の通りです。

一連番号, 組合方法, 単位荷重ケースi, 荷重係数i ,単位荷重ケースj ,荷重係数j, ..., 荷重組合わせ条件k, 荷重係数k, 荷重組合わせ条件l, 荷重係数l

例)

1, , 1, 1.0, 2, 1.0

2, , 1, 1.4, 2, 1.7

Note
組合方法の入力
0(又は空欄) : 追加
1  : エンベロップ
2  : ABS
3  : SRSS
 

 : 一般タブ内で生成した荷重組合条件のうち、他の設計タブに複製したい荷重組み合わせを選択した後、  の右側の選択ボックスで複製先の設計タブを選択して、 をクリックすると、選択した荷重組合条件だけが該当設計タブに複製されます。この機能はGeneralタブからに限って可能です。

: 表示されているタブで、アクティブになっている荷重組合条件をテキストファイル(*.lcb)に出力します。

Note

荷重組合わせタイプによる主応力、有効応力、最大せん断応力の計算方法はマニュアル下段の 荷重組合わせタイプによる主応力および有効応力、最大せん断応力計算方法を参照してください。

 

既に定義した荷重組合わせ条件を修正する場合

荷重組合わせ条件のリストから、修正する荷重組合わせ条件を選択して修正します。

 

既に定義した荷重組合わせ条件を複製する場合

荷重組合わせ条件のリストから、複製する荷重組合わせ条件を選択して をクリックして複製します。

 

既に定義した荷重組合わせ条件を削除する場合

荷重組合わせ条件のリストから、削除する荷重組合わせ条件を選択して[削除]キーを押して削除します。

Note
荷重組合わせ条件の自動生成機能が支援される設計基準には次のもの等があります。(続き
日本建築学会鋼構造計算規準及び解説(AIJ-ASD02, Architectural Institute of Japan, Allowable Stress Design, 2002)
日本建築学会鉄筋コンクリート構造計算規準及び解説(AIJ-WSD99, Architectural Institute of Japan, Working Stress Design, 1999)
日本建築学会鉄骨-鉄筋コンクリート構造計算規準及び解説(AIJ-SRC01. Architectural Institute of Japan, Allowable Stress Design, 2001)

アメリカ鋼構造協会鋼構造許容応力設計法(AISC-ASD89, Specification for Structural Steel Buildings : Allowable Stress Design,1989)

アメリカ鋼構造協会荷重抵抗係数設計法(AISC-LRFD93, Load & Resistance Factor Design Specification for Structural Steel Buildings, 1993)

大韓建築学会鋼構造計算規準(AIK-ASD83,許容応力設計法, 1983)

大韓建築学会鋼構造限界状態設計基準(AIK-LSD97,極限強度設計法、1997)

ユーロ鋼構造設計基準(ENV 1993-1-1 Eurocode3, Design of steel structures : Part 1.1 General Rules and Rules for Building)

アメリカコンクリート学会鉄筋コンクリート構造設計規準(ACI318-95, Building Code Requirements for Reinforced Concrete, 1995)

韓国コンクリート学会コンクリート構造設計基準(KCI-USD99、強度設計法、1999)

大韓建築学会鉄筋コンクリート構造設計規準(AIK-USD94,極限強度設計法, 1994)

大韓土木学会コンクリート標準示方書(KSCE-USD96,極限強度設計法, 1996)

India国家標準鋼構造設計規準(IS:800-1984, Indian Standard, Code of Practice for General Construction in Steel (Second Revision), 1984)

India国家標準鉄筋コンクリート設計規準(IS456:2000, Indian Standard, Plain and Reinforced Concrete Code of Practice (Fourth Revision), 2000)

建築構造設計基準(KBC-USD05, Korea Building Code 鉄筋コンクリート極限強度設計法,2005)

韓国コンクリート学会コンクリート構造設計基準(KCI-USD99、強度設計法、2003)

大韓建築学会鉄筋国リート構造計算基準および解説(AIK-WSD2K,許容応力設計法, 2000)

アメリカコンクリート学会コンクリート構造設計基準(ACI318-02, Building Code Requirements for Reinforced Concrete, 2002)

アメリカコンクリート学会コンクリート構造設計基準(ACI318-99, Building Code Requirements for Reinforced Concrete, 1999)

アメリカコンクリート学会コンクリート構造設計基準(ACI318-95, Building Code Requirements for Reinforced Concrete, 1995)

アメリカコンクリート学会コンクリート構造設計基準(ACI318-89, Building Code Requirements for Reinforced Concrete, 1989)

カナダ鉄筋コンクリート構造設計基準(CSA-A23, 3-94, Design of Concrete Structures, 1994)

英国コンクリート設計基準(BS8110-97, British Standard, Structural use of concrete: Part 1. Code of practice for design and construction, 1997)

ユーロコンクリート設計基準(ENV 1992-1-1 Eurocode2, Design of concrete structures: Part 1. General Rules and Rules for Building)

中国国家標準鉄筋コンクリート構造設計基準(GB50010-02, Code for design of concrete structures, 2002)

自動生成用の荷重組合わせ条件に使用している略語を以下に示します。ただし、風荷重と地震荷重は方向を区別するためにユーザーが入力した荷重ケースの名称をそのまま使用します。

< 静的荷重 >

D 固定荷重, L 積載荷重(活荷重), LR 屋根の積載荷重(活荷重), Wx 風荷重, Wy 風荷重, Ex 地震荷重, Ey 地震荷重

T 温度荷重, S 積雪荷重, R 降雨荷重, Ep 土圧, Wp 蒸気圧, IL 活荷重の衝撃係数, B 浮力, WP 地下水圧, FP 流体圧

IP 凍結圧, WL 車両に作用する風荷重, LF 活荷重による縦方向力

<制動荷重>

CF 遠心力, SH 乾燥収縮, CR クリープ, CO 衝突荷重

< 動的荷重 >

EspX 応答スペクトル, EspY 応答スペクトル

< 係数 >

SFx X-方向の割増係数, SFy Y-方向の割増係数

 

日本建築学会鋼構造計算規準及び解説(AIJ-ASD02, Architectural Institute of Japan, Allowable Stress Design, 2002)

D + L + LR

D + L + LR + Wx

D + L + LR - Wx

D + L + LR + Wy

D + L + LR - Wy

D + L + LR + Ex

D + L + LR - Ex

D + L + LR + Ey

D + L + LR - Ey

D + Ex

D - Ex

D + Ey

D - Ey

D + L + LR + (SFx * EspX)

D + L + LR - (SFx * EspX)

D + L + LR + (SFy * EspY)

D + L + LR - (SFy * EspY)

D + (SFx * EspX)

D - (SFx * EspX)

D + (SFy * EspY)

D - (SFy * EspY)

アメリカ鋼構造協会鋼構造許容応力設計法(AISC-ASD89, Specification for Structural Steel Buildings : Allowable Stress Design,1989)

検定用の荷重組合わせ条件

D + L

D + L + Lr

(D + L + S) / 1.33

(D + L + R) / 1.33

(D + L + Lr ± W) / 1.33

(D + L + S ± W) / 1.33

(D + L + R ± W) / 1.33

(D + L + Lr ± E) / 1.33

(D + L + S ± E) / 1.33

(D + L + R ± E) / 1.33

(D ± W) / 1.33

(D ± E) / 1.33

アメリカ鋼構造協会荷重抵抗係数設計法(AISC-LRFD93, Load & Resistance Factor Design Specification for Structural Steel Buildings, 1993)

検定用の荷重組合わせ条件

1.4D

1.2D + 1.6L + 0.5Lr

1.2D + 1.6L + 0.5L

1.2D + 1.6Lr + 0.8WX

1.2D + 1.6Lr + 0.8WY

1.2D ± 1.3WX + 0.5L + 0.5Lr

1.2D ± 1.3WY + 0.5L + 0.5Lr

1.2D + 1.0EX +0.5L

1.2D + 1.0EY +0.5L

0.9D ± 1.3WX

0.9D ± 1.3WY

0.9D ± 1.3EX

0.9D ± 1.3EY

大韓建築学会鋼構造計算規準(AIK-ASD83,許容応力設計法, 1983)

検定用の荷重組合わせ条件

D + L

(D + L + S)/1.5

(D + L + W)/1.5

(D + L + E)/1.5

(D ± E)/1.5

 大韓建築学会鋼構造限界状態設計基準(AIK-LSD97,極限強度設計法, 1997)

検定用の荷重組合わせ条件

1.4D

1.2D + 1.6L + 0.5Lr

1.2D + 1.6Lr + 0.5L

1.2D + 1.6Lr ± 0.8WX

1.2D + 1.6Lr ± 0.8WY

1.2D ± 1.3WX + 0.5L + 0.5Lr

1.2D ± 1.3WY + 0.5L + 0.5Lr

1.2D ± 1.5EX + 0.5L

1.2D ± 1.5EY + 0.5L

0.9D ± 1.3WX

0.9D ± 1.3WY

0.9D ± 1.5EX

0.9D ± 1.5EY

日本建築学会鉄筋コンクリート構造計算規準及び解説(AIJ-WSD99, Architectural Institute of Japan, Working Stress Design, 1999)

D + L + LR

D + L + LR + Wx

D + L + LR - Wx

D + L + LR + Wy

D + L + LR  -Wy

D + Wx

D - Wx

D + Wy

D - Wy

D + L + LR + Ex

D + L + LR - Ex

D + L + LR + Ey

D + L + LR - Ey

D + Ex

D - Ex

D + Ey

D - Ey

D + L + LR + (SFx * EspX)

D + L + LR - (SFx * EspX)

D + L + LR + (SFy * EspY)

D + L + LR - (SFy * EspY)

D + (SFx * EspX)

D - (SFx * EspX)

D + (SFy * EspY)

D - (SFy * EspY)

アメリカコンクリート学会鉄筋コンクリート構造設計規準(ACI318-95, Building Code Requirements for Reinforced Concrete, 1995)

検定用の荷重組合わせ条件

1.4D + 1.7L

1.05D + 1.275L ± 1.275W

0.9D ± 1.3W

1.05D + 1.275L ± 1.4025E

0.9D ± 1.43E

1.4D + 1.7L + 1.7H

0.9D + 1.7H

1.4D+1.7L+1.7F

0.9D+1.7F

1.05D+1.7L+1.05T

1.4D+1.4T

韓国コンクリート学会コンクリート構造設計基準(KCI-USD99,強度設計法, 1999)

検定用の荷重組合わせ条件

1.4D + 1.7L

1.05D + 1.275L ± 1.275W

0.9D ± 1.3W

1.05D + 1.275L ± 1.35E

0.9D ± 1.4E

1.4D + 1.7L + 1.8H

0.9D + 1.7L + 1.8H

1.4D + 1.8H

0.9D + 1.8H

1.4D + 1.7L + 1.5F

0.9D + 1.7L + 1.5F

1.4D + 1.5F

0.9D + 1.5F

1.05D + 1.275L + 1.125T

1.4D + 1.5T

大韓建築学会鉄筋コンクリート構造設計規準(AIK-USD94,極限強度設計法, 1994)

検定用の荷重組合わせ条件

1.4D + 1.7L

1.05D + 1.275L ± 1.275W

0.9D ± 1.3W

1.05D + 1.275 L ± 1.4025E

0.9D ± 1.43E

1.4D + 1.7L + 1.7H

0.9D + 1.7L + 1.7H

1.4D + 1.7H

0.9D + 1.7H

1.4D + 1.7L + 1.7F

0.9D + 1.7L + 1.7F

1.4D + 1.7F

0.9D + 1.7F

1.05D + 1.05T + 1.275L

1.4D + 1.7T

大韓土木学会コンクリート標準示方書(KSCE-USD96,極限強度設計法, 1996)

検定用の荷重組合わせ条件

1.5D + 1.8L

1.125D + 1.35L ± 1.35W

0.9D ± 1.4W

1.125D + 1.35L ± 1.35E

0.9D ± 1.4E

1.5D + 1.8L + 1.8H

0.9D + 1.8L + 1.8H

1.5D + 1.8L + 1.5F

0.9D + 1.8L + 1.5F

1.125D + 1.35L + 1.125T

1.5D + 1.5T

※ 衝撃の影響を考慮する場合はLを(L+I)に置き換えます。

1.5D + 1.8(L + I)

1.125D + 1.35(L + I) ± 1.35W

0.9D ± 1.4W

1.125D + 1.35(L + I) ± 1.35E

0.9D ± 1.4E

1.5D + 1.8(L + I) + 1.8H

0.9D + 1.8(L + I) + 1.8H

1.5D + 1.8(L + I) + 1.5F

0.9D + 1.8(L + I) + 1.5F

1.125D + 1.35(L + I) + 1.125T

1.5D + 1.5T

日本建築学会鉄骨-鉄筋コンクリート構造計算規準及び解説(AIJ-SRC01. Architectural Institute of Japan, Allowable Stress Design, 2001)

D + L + LR

D + L + LR + Wx

D + L + LR - Wx

D + L + LR + Wy

D + L + LR - Wy

D + L + LR + Ex

D + L + LR - Ex

D + L + LR + Ey

D + L + LR - Ey

D + Ex

D - Ex

D + Ey

D - Ey

D + Wx

D - Wx

D + Wy

D - Wy

D + L + LR + (SFx * EspX)

D + L + LR - (SFx * EspX)

D + L + LR + (SFy * EspY)

D + L + LR - (SFy * EspY)

D + (SFx * EspX)

D - (SFx * EspX)

D + (SFy * EspY)

D - (SFy * EspY)

 

荷重組合わせタイプによる主応力および有効応力、最大せん断応力計算方法

1. 適用対象

結果タイプ

成分

板要素の断面力

Fmax, Fmin, Mmax, Mmin

平面応力/板要素の応力度

Sig-max, Sig-min, Sig-EFF, Max-Shear

平面ひずみ

Sig-P1, Sig-P2, Sig-P3, Max-Shear, Sig-EFF

ソリッド

Sig-P1, Sig-P2, Sig-P3, Max-Shear, Sig-EFF

軸対称

Sig-P1, Sig-P2, Sig-P3, Max-Shear, Sig-EFF

 

2. 例題 - 荷重条件/荷重組合わせ

荷重ケース

LC1, LC2, LC3, LC4

荷重組合わせ

名称

タイプ

ケース

CB1

追加

LC1 + LC2

ENV1

エンベロップ

LC2, LC3, LC4

CB2

追加

CB1 + ENV1

ENV2

エンベロップ

CB1, CB2, LC4

a. CB1 組合わせの場合追加形式の荷重組合わせなので、結果の形式が一般荷重条件と同一です。

b. ENV1,2はエンベロップタイプの荷重組合わせであるため、結果がMax, Min, Allに区分されます。

c. CB2の場合、追加タイプの荷重組合わせですが、エンベロップタイプの荷重組合わせのENV1を含んでいるため、結果がMax, Min, Allの三つに区分されます。

d. Maxは含まれた項目の中で最大、Minは最小、Allは絶対値が最も大きい値を出力します。

ただし、allの結果を出力する時、出力値の符号を考慮するかどうかについてはプレファレンスのオプションで設定できます。

 

3. CB1応力計算方法(一般荷重条件を含む追加荷重組合わせ)

 

 

 CB1 = LC1 + LC2

a. 主応力 : 成分別応力を先に組合わせた後、組み合わせされた成分別応力で主応力を再計算

b. Sig-EFF & Max-Shear : 上記のように求めた主応力で再計算(*注意 : CB1の主応力などを求めるときLC1とLC2の結果の足し算ではありません)

 

4. ENV1応力計算方法(一般荷重条件または追加荷重組合わせを含むエンベロップ荷重組合わせ)

 

 

 ENV1 = Envelope(LC2, LC3, LC4)

主応力 & Sig-EFF & Max-Shear: LC2, LC3, LC4の主応力 & Sig-EFF & Max-Shear に対する最大、最小、絶対最大を出力

 

5. CB2応力計算方法(エンベロップ荷重組合わせを含む追加荷重組合わせ)

 

    CB2_max = CB1+ENV1_max

    CB2_min = CB1+ENV1_min

    CB2_all = CB1+ENV1_all

a. CB2のmax, min, allにそれぞれに対して計算された成分別応力でSig-Max, Sig-Min再計算およびSig-EFF, Max-Shear再計算

b. CB2荷重組合わせはエンベロップ荷重組合わせを含んでいますが、CB2が追加タイプですので、成分別応力の組合わせを先に求めって主応力、有効応力などを再計算します。

 

6. ENV2応力計算方法(エンベロップ荷重組合わせを含むエンベロップ荷重組合わせ) - ENV1の荷重組合わせ結果計算方式と類似

    ENV2_max = MAX[LC4, CB1, max(CB2)]

    ENV2_min = MIN[LC4, CB1, min(CB2)]

    ENV2_all = MAX[abs(LC4), abs(CB1), all(CB2)]

Note

1. 荷重組合わせの中に移動荷重、支点沈下、時刻暦解析のようにmax, min, allのタイプで結果が出力される荷重条件が含まれた場合にも同様な計算方法が適用されます。

2. エンベロップ荷重組合わせまたはエンベロップ荷重組合わせを含む追加荷重組合わせの結果で‘all’の結果は絶対値が最大の値であり、出力時に絶対値を出力するのか、または該当値の実際符号を考慮した値を出力するのかについてはプレファレンスでユーザが設定できます。