グループ減衰

 

 

時刻歴解析時に使う減衰比を要素グループおよび境界条件グループ別に異なって指定するときに使います。

構造物で減衰定数が異なる材料が混在する場合や制振及び免震装置が設置されている場合に適用します。異なる要素をグループ別に指定した後にそれぞれ減衰比を加えることができます。

一般的に梁と柱部材のような構造部材は モデリンググループで指定し、境界条件(免震及び制振装置が設置されている構造物を含む)の場合には境界条件グループで減衰比を定義します。

 

 

 

メインメニューから モデル > 材料 & 断面 > グループ減衰

ツリー メニューメニュー タブから モデリング > 材料 & 断面 > グループ減衰

 

 

vmp65.jpg

グループ減衰ダイアログ

c.jpg定義されていない要素と境界条件の減衰定数

グループで指定しない部分に適用される減衰比を入力します。

ひずみエネルギー比例減衰

時刻歴荷重条件で指定方法をモード減衰あるいはエネルギー比例減衰を選択した場合に入力された減衰比を適用して解析を行います。

質量比例&剛性比例

時刻歴荷重条件で指定方法を質量比例形減衰比を適用して解析を行います。

α: 要素別減衰マトリックスを計算するための質量マトリックス係数

β: 要素別減衰マトリックスを計算するための剛性マトリックス係数

c.jpg指定された要素と境界条件の減衰定数

グループ別に減衰比を指定する時に入力します。

グループ形式

要素 : 要素グループ別に減衰比を指定する時に選択します。

バネ : 境界条件グループ別に減衰比を指定する時に選択します。該当される境界条件は弾性連結要素、汎用リンク、節点バネ支持です。

c.jpgグループ名

要素グループの定義および境界グループの変更で定義したグループ名を選択します。

ひずみエネルギー比例減衰:時刻歴荷重条件で指定方法をモード減衰あるいはエネルギー比例減衰を選択した場合に入力された減衰比を適用して解析を行います。

質量比例&剛性比例:時刻歴荷重条件で指定方法を質量比例形減衰比を適用して解析を行います。

α: 要素別減衰マトリックスを計算するための質量マトリックス係数

β: 要素別減衰マトリックスを計算するための剛性マトリックス係数

Note

グループで指定しない部材あるいは境界条件の場合には定義されていない要素と境界条件の減衰定数で定義された減衰比を用いて、グループで指定した部材あるいは境界条件の場合には指定された要素と境界条件の減衰定数で定義された減衰比を用いて時刻歴解析時に使われます。

c.jpg使用された時のみ計算する

モード減衰比を用いて解析を行う場合、グループ減衰に基づいたモード別の減衰定数で主モードの振動数を用いてα、β値を自動敵に求めることができます。ただし、チェックオフである場合のみこの機能がアクティブ化になります。