時間依存性材料(圧縮強度)

 

 

構造材料(コンクリート)の時間による弾性係数の変化を反映するために、圧縮強度または弾性係数の変化を定義します。

 

 

 

リボンメニュー : モデル > 材料&断面 > 材料 > 時間依存性材料(圧縮強度)

リーメニュー : メニュータブ > モデリング > 材料&断面 > 時間依存性材料(圧縮強度)

 

 

 

vmp10.jpg

時間依存性材料(圧縮強度)ダイアログボックス

Time_Dependent_Material(Creep_Shrinkage)_button_06.jpg : クリープタブ及び乾燥収縮タブからボタンをクリックして次の事項を入力します。

Time_Dependent_Material(Creep_Shrinkage)_button_07.jpg : 入力した内容を確認・修正します。

Time_Dependent_Material(Creep_Shrinkage)_button_08.jpg : 入力した内容を削除します。

copy.jpg : 入力された内容を複製します。

 

 

vmp11.jpg

時間依存性材料の追加/修正(圧縮強度)
 

c.jpg名称

コンクリートの時間による弾性係数(圧縮強度)の変化を定義する関数の名前を入力します。

c.jpg形式

コンクリートの圧縮強度の変化を基準によって定義するか、またはユーザーが直接弾性係数を入力します。

c.jpg強度発現

タイプで規準を選択した場合、圧縮強度を通して、コンクリート弾性係数の変化を定義します。

規準

コンクリート圧縮強度の変化を定義する基準を選択します。

 

 Japan (Hydration)を選択した場合

 

vmp12.jpg

時間依存性材料の圧縮強度グラフ

材齢28日のコンクリート圧縮強度(fck) : 材齢28日のコンクリートの設計圧縮強度

コンクリート圧縮強度係数 (a, b, d) :  a, b, dはセメントの種類によって異なり、次表の値を標準とします。

セメント種類

a

b

d(28)

早強セメントポートランドセメント

4.5

0.95

1.11

普通ポートランドセメント

6.2

0.93

1.15

中庸熱ポートランドセメント

2.9

0.97

1.07

 

: 材齢28に対する材齢91日の強度の増加率(d(98)の場合は1.0)

引張強度 : 引張強度の範囲を使用者が直接入力することができます。

        コンクリートの乾燥程度により異なりますが、0.44を標準とします。

弾性係数 : 弾性係数の算出式を表して、グラフで表現されます。

グラフ形式 : 圧縮強度、引張強度、弾性係数の各選択項目によるデータをグラフに出力します。

 

 Japan (Elastic)を選択した場合

材齢28日の弾性係数 (E28) : 材齢28日のコンクリート弾性係数

普通セメント : 普通コンクリート

早強セメント : 早強コンクリート

 

 Korean Standard(大韓土木学会コンクリート標準示方書)を選択した場合

材齢91日のコンクリート圧縮強度(S91) : 材齢91日のコンクリート圧縮強度

コンクリート圧縮強度係数(a, b) : セメントの種類によって異なり、次の表の値を標準とします。

セメント種類

a

b

早強セメントポートランドセメント

2.9

0.97

普通ポートランドセメント

4.5

0.95

中庸熱ポートランドセメント

6.2

0.93

 

詳細な説明は、コンクリート標準示方書(大韓土木学会, 1996)の29.3.5コンクリートの力学的特性部分を参照してください。

 

 ACIを選択した場合

材齢28日のコンクリート圧縮強度(S28) :材齢28日のコンクリート圧縮強度

コンクリート圧縮強度係数(a, b) :コンクリートの圧縮強度係数

Note

解析に反映される弾性係数は下記の方程式によって計算されます。

 Time_Dependent_Material(Comp._Strength) (in MPa)

Time_Dependent_Material(Comp._Strength)_2 : コンクリートの密度, kg/m3

 Time_Dependent_Material(Comp._Strength)_3: コンクリートの圧縮強度, MPa

 

 CEB-FIPを選択した場合

材齢28日のコンクリート圧縮強度(S28) :材齢28日のコンクリート圧縮強度

セメントの種類 (a) : セメントの種類別係数を選択します。

RS : 超早強セメント

N, R : 普通または早強セメント

SL : 遅延型セメント

 

 Ohzagiを選択した場合

Ohzagiの提案式を適用して、コンクリートの圧縮強度の変化を定義します。

材齢28日のコンクリート圧縮強度(S28) :材齢28日のコンクリート圧縮強度

セメントの種類 (a, b, c) : セメントの種類別係数を選択します。

RS : 超早強セメント

N, R : 普通または早強セメント

SL : 遅延型セメント

Fly-ash  :  フライアッシュを使用する場合

c.jpgユーザーを選択した場合、下部のテーブルに圧縮強度、引張強度、弾性係数を入力します。

 

時間 : 期間

圧縮 : 圧縮強度

引張 : 引張強度

弾性係数 : 弾性係数

Time_Dependent_Material(Comp._Strength)_button_04.jpg
入力した内容をグラフで出力します。

c.jpg増減係数

ユーザータイプを指定した場合、入力した弾性係数に適用する増減係数を入力します。

c.jpgグラフオプション

グラフのX軸またはY軸をログスケール(Log Scale)で変換します。

c.jpgグラフ形式

グラフのY軸を圧縮強度、引張強度、弾性係数の中から指定します。

 

Note 時間依存材料の使用例