温度勾配荷重

 

 

熱応力解析のために、梁要素または板要素の上面と下面との温度差を入力したり、既に入力された温度差を修正または削除します。

温度勾配荷重による解析は、曲げ剛性を考慮することができる梁要素と板要素に対してのみ適用できます。梁要素の場合は、要素座標系のy軸とz軸の最縁端に対する温度差と距離を入力し、板要素の場合には、板の上面と下面との温度差と板厚を入力することで温度勾配荷重を考慮することができます。この時、温度勾配荷重は次のような等価モーメントとして入力されます。

 

    • 梁要素の場合

 

p137-1.gif

 

    • 板要素の場合

 

plate_01.jpg

 

ここで、

plate_02.jpg:応力-ひずみマトリックス

 

plate_03.jpg

 

plate_04.jpg : 弾性係数

 

plate_05.jpg : ポアソン比

 

plate_06.jpg : 温度勾配による初期曲率ベクトル

 

plate_07.jpg : 方向別線膨脹係数

 

plate_08.jpg ( z : -t/2 から t/2まで):厚さに対する温度分布

 

plate_10.jpg :ひずみ-変位マトリックス

 

ここでαは線膨張係数で, Eは弾性係数、Iは梁要素の断面2次モーメント、ΔTは最縁端での温度差、hは梁要素断面の最縁端間の距離、tは板要素の厚さ、νはポアソン比をそれぞれ意味します。

 

 

 

リボンメニュー : 荷重 > 静的荷重 > 温度荷重 > 温度勾配荷重

ツリーメニュー : メニュー タブ > 静的荷重 > 温度荷重 > 温度勾配荷重

 

 

 

vlt4.jpg

c.jpg荷重ケース名

荷重ケースの選択ボックスから、希望する荷重ケースを指定します。追加で荷重ケースを入力したり、修正または削除が必要な場合には右側のpointpointpointpoint.gifボタンをクリックします。

c.jpg荷重グループ名

入力した荷重データを含む荷重グループを選択します。グループ指定が不必要な場合は"デフォルト"を選択します。 荷重グループを追加生成または修正するためには pointpointpointpoint.gif ボタンをクリックして"荷重グループの定義"ダイアログを呼び出します。

c.jpgオプション

追加 : 温度勾配を新規または追加で入力する場合に指定します。

変更 : 既に入力されている温度勾配を変更する場合に指定します。

削除 : 既に入力されている温度勾配を削除する場合に指定します。

c.jpgタイプ, 勾配

温度勾配を入力する要素タイプを選択し、案内図に従ってデータを入力します。

梁要素 : 梁要素の場合に指定します。

T2z - T1z : 要素座標系のz軸方向の最縁端間の温度差

Hz : 要素座標系のz軸方向に対する最縁端間の距離

T2y - T1y : 要素座標系のy軸方向に対する最縁端間の温度差

Hy : 要素座標系のy軸方向の最縁端間の距離

板要素 : 板要素の場合に指定します。

T2z - T1z : 要素座標系のz軸方向の最縁端間の温度差

Hz : 板要素の板厚