梁要素の詳細解析

 

 

各梁要素に対する詳細解析により、変形図、せん断力図/ 曲げモーメント図及び最大応力度分布と任意の断面に対する応力度分布図を提供します。

Note
梁詳細解析で応力の検討ができる断面は以下の通りです。
 
    •  断面種類別 
1. 規格/ユーザー
- 下記の断面の除いてすべて可能
- 検討不可の断面 : スチフナを持つボックス・パイプ断面
2. 値入力
- 断面寸法と図心が入力された場合のみ可能
- 断面寸法が入力されていない場合は不可
3. SRC断面 : 不可
4. 組立材 : 不可
5. テーパー断面 : 可能
6. 合成断面 : 不可
 
    • 断面形状別
1. 規格/ユーザー(検討可能な断面)
- 山形断面、溝形断面、H-断面、T-断面、ボックス断面、パイプ断面、2山形断面、2溝形断面、直方体、円柱

 

 

 

リボンメニュー : 結果 > 詳細 > 梁/要素 > 梁要素の詳細解析

ツリーメニュー : メニュー タブ > 結果 > 梁要素の詳細解

 

 

 

c.jpg荷重ケース/組合わせ

任意の荷重ケースや荷重組合わせ条件を選択します。

荷重組合わせ条件を新規に入力したり、修正または追加する場合には右側の pointpointpointpoint.gifを利用します。(荷重ケース/荷重組合わせを参照)

要素番号

詳細解析を実行する要素番号を入力、または入力ボックスをクリックした後、モデル画面からマウスで梁要素を指定します。

Note
エンベロップ条件に対して梁要素の詳細解析を適用することはできません。

   

vr2.jpg

 

要素が指定されると、次のような結果ウィンドウがアクティブになります。

 

vr18.jpg

 

 断面の要素座標系z方向の変形図/せん断力図/曲げモーメント図

c.jpgDISP/SFD/BMD z-dir. 結果ウィンドウ

梁要素のz軸(強軸)方向の変形図、せん断力図、曲げモーメント図が表示されます。

変位 : Dz

要素座標系z軸方向の変形図及び変位

Di(abs) : i(N1)節点での絶対変位

Dj(abs) : j(N2) 節点での絶対変位

Di(rel) : i(N1) 節点での相対変位

Dj(rel) : j(N2) 節点での相対変位

Note
相対変位とは、i節点またはj節点の中で、小さい方の変位を0とした時の他方の変位を相対値で計算した変位を意味します。

Dmax(abs) : 最大絶対変位と発生位置

Dmax(rel) : 最大相対変位

Dmin(abs) : 最小絶対変位と発生位置

Dmin(rel) : 最小相対変位

Duser(abs) : ユーザーが指定した位置での絶対変位と位置

Duser(rel) : ユーザーが指定した位置での相対変位

Note
変位図上で、マウスを左右に動かすか、またはダイアログ下段のスライドボタンを利用して表示する位置を指定します。

せん断力図 : Fz

要素座標系z軸方向のせん断力図及びその値

Fi : i 端部でのせん断力

Fj : j 端部でのせん断力

Fmax : 最大せん断力と発生位置

Fmin : 最小せん断力と発生位置

Fuser : ユーザーが指定した位置でのせん断力とその位置

曲げモーメント図 : My

要素座標系y軸回りの曲げモーメント図及びその値

Mi : i 端部での曲げモーメント

Mj : j 端部での曲げモーメント

Mmax : 最大曲げモーメントと発生位置

Mmin : 最小曲げモーメントと発生位置

Muser : ユーザーが指定した位置での曲げモーメントと位置

 

vr19.jpg

断面の要素座標系y方向の変形図/せん断力図/曲げモーメント図

c.jpgDISP/SFD/BMD y-dir. 結果ウィンドウ(DISP/SFD/BMD z-dir. の結果ウィンドウを参照)

梁要素のy軸(弱軸)方向の変形図、せん断力図、曲げモーメント図が表示されます。

変位 : Dy

要素座標系y軸方向の変形図及び変位

せん断力図 : Fy

要素座標系y軸方向のせん断力図及びその値

曲げモーメント図 : Mz

要素座標系z軸回りの曲げモーメント図及びその値

 

 vr20.jpg

各断面での詳細応力度分布

c.jpg断面のウィンドウ

入力

出力断面の選択

画面の左に表示されている梁詳細のダイアログバーから、任意の応力度成分と作用させる断面力を選択して、【適用】をクリックします。

応力度成分

Normal

要素座標系x軸方向の応力度(cxx.jpg)

軸力(Fx)+曲げ(My,Mz)による応力度

Tau_xy : 要素座標系y軸方向のせん断応力度(txy.jpg)

Tau_zx : 要素座標系z軸方向のせん断応力度(txz.jpg)

von-Mises(フォンミーゼス)応力度

von-Mises S応力度 =  3.jpg

ここで、c1.jpg : 最大主応力度、c2.jpg : 最小主応力度

Tresca(トレスカ)応力度

Tresca 応力度 =  tt.jpg                           

          Princ.(max) : 最大主応力度

Princ.(min) : 最小主応力度

断面力の成分

Fx : 要素座標系x軸方向の軸力

Fy : 要素座標系y軸方向のせん断力

Fz : 要素座標系z軸方向のせん断力

Mx : 要素座標系x軸回りのねじりモーメント

My : 要素座標系y軸回りの曲げモーメント

Mz : 要素座標系z軸回りの曲げモーメント

出力

長辺方向の最大応力度

指定した応力度成分に対して梁要素の全長にわたる断面最大応力度の分布図及び応力度の値を提供します。

Sig_i : i(N1)端部での断面最大応力度(ci.jpg)

Sig_j : j(N2)端部での断面最大応力度 (cj.jpg)

Sig_max : 最大応力度と発生位置(cmax.jpg)

Sig_min : 最応力度と発生位置(cmin.jpg)

Sig_user : ユーザーが指定した位置での最大応力度(cuser.jpg)

 
Note
断面最大応力度の分布図上でマウスを左右に動かして応力度を表示させる位置を指定します。

 

断面応力度

梁要素の任意の断面に対する応力度の分布図及びその値を提供します。

Sig_max : 断面内の最大応力度と発生位置(cmax.jpg)

Sig_min : 断面内の最小応力度と発生位置 (cmin.jpg)

Sig_user : ユーザーが指定した位置での発生応力度(cuser.jpg)

断面応力度の分布図上で、マウスを上下左右に動かして任意の位置(要素座標系y-z平面上の位置)を指定します。断面の位置(要素座標系x軸方向の位置)は、最大応力度の分布図上でマウスを左右に動かして任意の位置を指定します。

位置

絶対値 : ユーザーが指定した位置のi節点からの距離

相対値(x/L) : ユーザーが指定した位置の全体長さに対する距離比

断面力の適用 [Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz] : ユーザーが指定した断面位置での断面力