許容応力度の直接入力

 

 

 

鉄骨部材の設計用に指定した設計規準によって計算される許容応力度を適用せずに、ユーザーが直接定義した許容応力度を適用する場合に使用します。値は、選択した鉄骨部材の降伏応力度(Fy)に対する比率で入力します。

 

 

 

リボンメニュー : 設計 > 設計パラメータ > 鉄骨 > 許容応力度の直接入力

ツリーメニュー : メニュー タブ > 設計 > 鉄骨設計パラメータ > 許容応力度の直接入力

 

 

 

vds4.jpg

モデル画面で部材を先に選択した後、次の内容を入力します。

 

c.jpgオプション

値を追加/変更または削除する機能を選択します。

追加/変更 : 新規入力した値は追加され、既に入力した値がある場合には、変更します。

削除 : 既に入力されている値を削除します。その場合には、値を入力する必要はありません。

 

c.jpg許容応力度の設定

長期の許容応力度に対する増減係数を入力します。 (Note 1を参照)

圧縮(Fa) : 部材軸(x軸)方向の許容圧縮応力度に対する増減係数(Note 2を参照)

引張(Ft) : 部材軸(x軸)方向の許容引張応力度に対する増減係数(Note 3を参照)

強軸曲げ(Fby) : 部材の強軸(y軸)の許容曲げ応力度に対する増減係数(Note 4を参照)

弱軸曲げFbz) : 部材の弱軸(z軸)の許容曲げ応力度に対する増減係数(Note 4を参照)

せん断(Fv) : 許容せん断応力度に対する増減係数(Note 5を参照)

使用

チェックオンした応力度成分に対してのみ、増減係数を適用して許容応力度を直接指定することができます。チェックオフした応力度成分には規準で定めている許容応力値が適用されます。 (デフォルトはチェックオン)

短期/長期

AIJ-ASD02規準でのみ使用できて、上記で入力した長期応力度に対する短期の許容応力度の比率を入力します。(デフォルトは1.5)

apply_3.gif: 入力した値を選択された部材に適用します。

close_3.gif : ダイアログボックスを閉じます。

 
Note 1
設計規準が許容応力度設計法の場合にのみ適用することができ、SRC柱部材の検定時には適用できません。
 
Note 2
Faの値は、部材軸方向の圧縮力に対する許容応力度です。
 
Note 3
Ftの値は、部材軸方向の引張力に対する許容応力度です。
 
Note 4
Fby, Fbzの値は、部材の強軸(y軸)、弱軸(z軸)の曲げに対する許容応力度です。曲げモーメントの符号に関係なく引張及び圧縮側の応力度に対して同じ値を適用します。
 
Note 5
Fv値は、強軸及び弱軸方向別に生じるせん断力に対する許容応力度です。強軸、弱軸方向とも同じ値を適用します。
 
Note 6
同一の部材に増減係数が重複して入力された場合は、該当する部材に対して最後に入力された値を適用します。
 
Note 7
入力された増減係数は、部材番号の順序で整理されたデータテーブルで確認することができます。またデータテーブル上でも追加/変更及び削除することができます。
データテーブルの呼び出し方法は次の通りです。
メインメニューから 設計 > 鉄骨設計パラメータ > 鉄骨設計テーブル >許容応力度の直接入力...
ツリーメニューのテーブルタブから 設計テーブル > 鉄骨設計 > 許容応力度の直接入力