AIJ-SRC01, JGJ138-01, AIK-SRC2K, SSRC79
解析を実行して得られた結果と設計関連入力情報を用いて規準に従って、鉄骨鉄筋コンクリート柱部材の応力比検証を遂行する機能です。
本機能では全体柱部材応力比検証及び選択された柱部材の各種変数変更による再強度検証、最適断面の提供機能、変更断面を適用した再解析及び
応力比再検証機能を提供します。
リボンメニュー : 設計 > SRC設計 > SRC部材検定 > 柱断面の検定
ショートカットキー : [F11]
結果出力
強度検証出力結果は部材番号別または断面番号別に最大組合せ検定比を持つ一及び荷重組合せ条件の強度検証結果を
出力します。検討対象部材が断面番号に指定されていない場合、要素のI端及びJ端に対して検討を遂行し、断面番号に指定
されていない場合にはI端及びJ端と部材の中央点で検討を遂行します。
1. AIJ-SRC01
■テーブル出力項目説明
CHK : 部材別応力比検証結果の表示
"OK" : 組合せ応力比とせん断応力比が1.0以下で、細長比が許容細長比より小さい場合
"OK*" : 組合せ応力比とせん断応力比が1.0以下で、細長比が許容細長比より大きい場合
"NG" : 組合せ応力比とせん断応力比が1.0を超過し、細長比が許容細長比より小さい場合
"NG*" : 組合せ応力比とせん断応力比が1.0を超過し、細長比が許容細長比より大きい場合
部材 : 部材番号
断面 : 断面番号
COM : 最大組合せ検定比 (Maximum Combined Interaction Ratio)
SHR : せん断力に対する検定比 (発生せん断応力/許容せん断応力)
選択 : 断面変更、再検討、結果出力のための部材選択
Note
スペースバーで選択及び取消ができます。
タイプ : 断面形状記号
RBO : 長方形(コンクリート)断面に、コンクリート非充填の角形鋼管を内蔵した断面
RBC : 長方形(コンクリート)断面に、コンクリート充填の角形鋼管を内蔵した断面
RPO : 長方形(コンクリート)断面に、コンクリート非充填の円形鋼管を内蔵した断面
RPC : 長方形(コンクリート)断面に、コンクリート充填の円形鋼管を内蔵した断面
CBO : 円形(コンクリート)断面に、コンクリート非充填の角形鋼管を内蔵した断面
CBC : 円形(コンクリート)断面に、コンクリート充填の角形鋼管を内蔵した断面
CPO : 円形(コンクリート)断面に、コンクリート非充填の円形鋼管を内蔵した断面
CPC : 円形(コンクリート)断面に、コンクリート充填の円形鋼管を内蔵した断面
EBC : コンクリート充填の角形鋼管コンクリート
EPC : コンクリート充填の円形鋼管コンクリート
RHB : 長方形(コンクリート)断面にH形鋼を内蔵した断面
CHB : 円形(コンクリート)断面にH形鋼を内蔵した断面
主筋 : ユーザーが入力した、主筋径及び本数を表示します。
"n1-n2-Dxx(#xx, Pxx, dxx, xxM)" = n1 -> 主筋全体数, n2 -> 主筋の横列本数, xx -> 主筋の呼び名
断面名 : ユーザー入力またはプログラム内部の断面名
材料 : ユーザー入力またはプログラム内部の材料名
Fys : 鉄骨の降伏応力度
Fc : コンクリートの設計基準強度
mFy : 主筋の降伏応力度
Bc, Hc : コンクリート断面の幅、高さ寸法
LCB : 最大組合せ検定比が発生する荷重組合せ条件番号
部材長 : 解析モデルの節点座標を規準として計算した部材長
Ly, Lz : 部材の強軸(y-Axis)及び弱軸(z-Axis)に対する座屈長さ
sN : 鉄骨部分の許容軸力
rN : 鉄筋コンクリート部分の許容軸力
Ky, Kz : 部材の強軸及び弱軸に対する有効座屈長さ係数
rDy, rDz : 部材の強軸及び弱軸に対する長柱の鉄筋コンクリート部分の曲げモーメントの割増係数
sMy, sMz : 部材の強軸及び弱軸に対する鉄骨部分の許容曲げモーメント
rMy, rMz : 部材の強軸及び弱軸に対する鉄筋コンクリート部分の許容曲げモーメント
Qdy, Qdz : 部材の強軸及び弱軸に対する許容せん断力(Qdy=sQy+rQy, Qdz=sQz+rQz)
sQy, sQz : 部材の強軸及び弱軸に対する鉄骨部分の許容せん断力
rQy, rQz : 部材の強軸及び弱軸に対する鉄筋コンクリート部分の許容せん断力
■その他
断面検定に適用した規準を表示します。
選択した使用単位系を表示します。
部材番号別出力は位置(I, 1/4, 1/2, 3/4, J)及びコンクリート荷重組合せ条件に従ってPM関係図で最大強度比及び所要せん断力で強度検証した結果を表します。
断面番号別出力は該当断面情報を持つ全体部材の位置の中のPM相関図で最大強度比及び所要せん断力で強度検証した結果を表して一つの部材による結果ではないため部材番号が"0"として出力されます。
断面番号選択後、「選択」機能は該当断面に属された全体部材を制御します。
全ての部材を選択したり、全ての部材の選択を解除したりします。
選択した部材を再検定します。断面番号別の表示時に再検定を実行した場合は、選択した部材と同じ断面番号の要素のすべてに対して再検定をします。
断面検定結果のダイアログを詳しく表します、断面検定結果のダイアログを簡略に表します。
選択された部材の強度検証結果要約計算書を出力します。
全ての設計結果及び部材検定ダイアログのグラフィック計算書ファイルを一括的に保存することが出来ます。
選択された部材の強度検証詳細結果計算書を出力します。詳細結果計算書は部材別出力(部材番号整列)でのみ支援します。
KBC 2005で提示する特別地震荷重組合せと垂直地震力を適用した部材の場合にはRC部材選定とRC部材検定の詳細結果計算書で"設計>一般設計パラメータ>地震荷重による部材力増大係数"で適用した係数値を確認することが出来ます。
選択された部材の強度検証結果要約リストを出力します。
All : 強度検定された全体結果を出力
OK : 強度検定された結果で、OKになった結果を出力
NG : 強度検定された結果で、NGになった結果を出力
選択された部材とモデルビューでの連動可否を選択します。チェックする場合「選択」で選択された部材がモデルビューでも選択されます。
選択された部材の全体鉄骨組合せに対する強度検証結果を出力
終了
断面変更
選択された部材の条件に合う断面を提案し、コンクリート断面に鉄筋が使用された断面形状(RBO,RBC,RPO,RPC,CBO,CBC, CPO,CPC,RHB,CHB)の場合にはコンクリート及び鉄筋との関係を考慮して満たす断面を提案します。
鉄骨と鉄筋との間隔は『SRC断面の修正』で入力した鉄筋断面を用います。
断面名 : プログラム内部断面名称
CHK : 断面別強度検証結果の表示
= "OK" : 組合せ応力比とせん断応力比が1.0以下で、細長比が許容細長比より小さい場合
= "NG" : 組合せ応力比とせん断応力比が1.0を超えて、細長比が許容細長比より小さい場合
選択 : 変更する断面を選択します。
LCB : 最大組合せ応力比が発生する荷重組合せ番号
COM : 最大組合せ応力比(Maximum Combined Interaction Ratio)
SHR : せん断力に対する応力比(発生せん断応力/許容せん断応力)
H : 鉄骨断面の高さ
t : 鉄骨断面の幅
面積 : 鉄骨断面の断面積
: 変更する断面番号選択
: 断面規準として使用するMGBファイルを開く
(ユーザーによって断面番号が保存されているMGBファイルは使用可能で、規格/ユーザーのみDB構築に含む)
: 変更する鉄骨断面の規準決定
変更する鉄骨断面の形状決定(RBO,RBC,RPO,RPC,CBO,CBC, CPO,CPC,RHB,CHBの中で選択)
H - RHB, CHB
B(被覆) - RBO. CBO
B(充填被覆) - RBC, CBC
B(充填) - EBC
P(被覆) - RPO, CPO
P(充填被覆) - RPC, CPC
P(充填) - EPC
被覆と充填被覆が選択された場合にはコンクリート断面が変更されませんが、充填が選択された場合にはコンクリート断面が自動変更されますので注意が必要です。
変更する鉄骨断面値数範囲決定
現在使用している鉄骨断面と一部値数が同じ鉄骨断面で範囲を設定する場合はチェックボックスにチェックを入れて範囲を指定する場合、からとまでの空欄に単位に注意して値数を入力します。
既知の値数に変更断面を設定する場合は『から』にのみ該当値数を入力します。
: 変更する断面の組合せ応力比範囲決定
条件に合う鉄骨断面に変更された鉄骨鉄筋コンクリート断面の強度検証結果遂行及び出力
: 断面強度検証結果出力整列基準選択
選択した断面で強度検証を遂行した後、SRC強度検証結果ファイル(.GD4)に変更された結果を保存して終了
選択された断面で強度検証を遂行した後、SRC強度検証結果ファイル(.GD4)に変更された結果を保存
: 終了
断面更新
: 強度検証後変更された断面をモデリング情報に更新します。
解析モデル用断面は解析遂行時適用された断面情報
断面検証用断面は最終強度検証遂行後変更された断面情報
: 変更された断面のみ自動選択
: 全体選択の取消
: 選択した断面をモデリング情報にアップデートします。
アップデートを実行すると、解析結果及び強度検証結果は削除されますので再強度検証を遂行す る場合、再解析過程が必要です。
変更された断面で再解析及び再強度検証を遂行するためには、 をクリックして再解析を実行した後、 をクリックして再強度検証を遂行します。
強度検証結果グラフ出力
: 材料別、断面別、部材別に強度検証結果をグラフ出力します。(強度検証結果グラフ出力)
: 全体選択
: 全体選択取消
: グラフ出力のための整列形式選択(SEL選択のためのテーブル出力基準設定)
: グラフ出力形式選択(折線、棒グラフの中で選択)
: グラフ出力荷重組合せ条件決定(全て:全体荷重組合せ条件の中で最大検定値発生荷重組合せ条件)
: 出力する検定値成分選択
: 整列基準、荷重組合せ条件、検定値種類及び範囲を満たす部材モデルビューで選択
: 出力する部材選択
: 新しいビューでグラフを出力するかどうかの可否設定(チェックする場合既存ビューに出力)
: 選択された条件に満足する部材の強度検証結果の検定値グラフ出力
2. JGJ138-01
Fa : 鉄骨の降伏応力度
Fys : 主筋の降伏応力度
N : 部材の軸力(N > 0 : 引張, N < 0 : 圧縮)
My, Mz : 部材の強軸及び弱軸に対する曲げ強度
Etay,Etaz : 部材の強軸及び弱軸に対する偏心距離割増係数
sMy,sMz : 部材の強軸及び弱軸に対する鉄骨部分の許容曲げモーメント
3. AIK-SRC2K
Fys : 鉄骨の設計基準降伏強度
fc : コンクリートの設計基準強度
Fyr : 主筋の設計基準降伏強度
Len : 解析モデルの節点座標を規準として計算した部材長
Pa : 部材の軸力(Pa > 0 : 引張、Pa < 0 : 圧縮)
My, Mz : 部材の強軸及び弱軸に対する曲げモーメント
Cmy, Cmz : 部材の強軸及び弱軸方向の曲げモーメント分布による補正係数
fa : 部材の圧縮応力度
fby, fbz : 部材の強軸及び弱軸に対する曲げ応力度
Fa : 部材の許容圧縮応力度
FBy, FBz : 部材の強軸及び弱軸に対する許容曲げ応力度