平面荷重の指定

 

 

板要素とソリッド要素の任意の位置に、平面荷重の形式で定義した荷重を載荷します。

平面荷重は、板要素や立体要素に使用者が定義した形態の荷重を載荷する機能です。装備荷重と一緒に特定の形を持った荷重が多くの位置に載荷される時、便利に使うことができます。平面荷重形式の設定で荷重の形と大きさを決めた後、平面荷荷重の指定で荷重が載荷される位置を指定します。

平面荷重は要素の分割状態とは関係なく自由に荷重形態を定義することができます。モデリング過程で荷重載荷を考慮して節点位置を決定する制約がないので非常に便利です。入力された荷重は要素の剛性によって隣接した節点に節点荷重に置換されます。

下の図のように圧力荷重は要素全体に荷重が載荷されますが、平面荷重は要素分割に関係なく任意形態の荷重を載荷することが出来ます。

 

Assign_Plane_Loads_2.gif

 

 

 

リボンメニュー : 荷重 > 静的荷重 > 仕上げ/圧力 > 平面荷重の指定

ツリーメニュー : メニュー タブ > 静的荷重 > 平面荷重の指定

 

 

vl11.jpg

c.jpg荷重ケース名

平面荷重を入力する静的荷重ケースを選択します。荷重ケースを追加、修正するにはpointpointpointpoint.gif ボタンをクリックして、静的荷重ケースダイアログボックスを呼び出します。

c.jpg荷重グループ名

入力した平面荷重データを含める荷重グループを選択します。グループ指定が必要ない場合は、"デフォルト"を選択します。荷重グループを追加、修正するためには pointpointpointpoint.gif ボタンをクリックし、"荷重グループの定義"ダイアログボックスを呼び出します。

但し、平面荷重は施工段階解析のとき、あるステージで一度載荷されたら、以後のステージで荷重をとり除くことができないので、一時的に載荷する荷重と同じグループ名にしないようにご注意下さい。

 

c.jpg 平面荷重の形式

荷重タイプ : 事前に定義した平面荷重の形式をリストから選択します。平面荷重の形式を新規作成、追加、修正するためにはpointpointpointpoint.gif  ボタンをクリックして、平面荷重形式のダイアログボックスを呼び出します。

要素タイプ

平面荷重を載荷する要素の種類(板要素またはソリッド要素)を選択します。

 

荷重載荷平面

平面荷重の形式を定義する時に基準となる平面座標系を定義します。

定義方法

Assign_Plane_Loads_4.gif

c.jpg要素の選択

平面荷重を載荷する対象を指定します。

荷重載荷平面上の要素

載荷平面(Loading Plane)に存在するすべての要素に荷重を載荷します。

グループ

指定した要素グループに含まれる要素に対してのみ荷重を載荷します。

グループ名 : 平面荷重を載荷する要素グループ名

面番号 : ソリッド要素グループに載荷の場合、平面荷重を載荷するソリッド要素の面番号

Note
荷重を載荷する要素が載荷平面上にない場合は、グループを指定します。 この時の荷重の位置と大きさは載荷平面に垂直な方向に投影される位置から決まります。

 

c.jpg荷重方向 & 投影

平面荷重の作用方向の指定と、荷重を載荷面に投影させるか否かを指定します。

荷重方向

平面荷重の作用方向を指定します。

投影

平面荷重を載荷する時、投影面積を考慮するか否かの指定と、投影方向を指定します。

なし :要素の実面積に対して載荷

荷重方向 :荷重の作用方向の垂直面上に投影された面積に対して載荷

荷重載荷平面 :荷重の作用方向の垂直面上に投影された面積に対して載荷

通常、積雪荷重のような投影面積に載荷される荷重は、'Yes'を選択し、屋根の活荷重の場合は、'No'を選択します。

解説 

簡単な説明文を入力します。

載荷領域を指定する節点 

平面荷重の載荷領域を指定します。載荷領域を囲むように、節点番号を任意の回転方向の順に指定します。

載荷領域を指定すると、平面荷重の形式で定義された荷重のうち、載荷領域に含まれる荷重のみを載荷します。

載荷領域を指定しなければ、平面荷重の形式で定義された荷重をすべて載荷します。

マウスエディタ機能を使用して載荷領域を指定する場合は、節点を順に指定した後、最初指定した節点を再指定すると入力が完了します。

 

c.jpg平面荷重の複製

入力された平面荷重を、一定距離にある同一形状(大きさ)の平面上に、繰り返し複製入力します。

: 複製方向の指定

x : 全体座標系(ユーザー座標系) の x軸方向

y : 全体座標系(ユーザー座標系) のy軸方向

z : 全体座標系(ユーザー座標系) の z軸方向

 距離 : 複製距離

いくつかの平面に同時に複製する場合には、複製距離を相対距離で繰り返し入力します。

Note
平面荷重を載荷する際の統制面積の考慮可否と方向