非線形特性

 

 

非線形特性の属性を入力、修正、削除します。

汎用リンク特性で定義されたヒンジ(バネタイプ)に非弾性特性を与えて解析に利用することができます。

 

 

 

リボンメニュー : モデル > 材料 & 断面 > 非線形特性 > 非線形特性

リーメニュー : メニュータブ > モデリング > 材料&断面 > 非線形特性

 

 

 

非線形特性の定義ダイアロボックス

 

:非線形特性の属性を新規に入力または追加します。

: 既に入力された非線形特性の属性を修正または確認します。

: 既に入力された非線形特性の属性を削除します。

 :非線形特性をコピーします。

CSV ファイルで保存された非線形特性の属性を読み込みます。

Note
トラスとSlip Hysteresis(6つ)はCSV読み込み / CSV書き出し機能をサポートしません。

: 非線形特性の属性を CSV ファイルで書き出します。

Note 1

非線形特性計算方法でユーザー入力、軸力変動の考慮でなしで定義された非線形特性の属性のみ出力可能です。

Note 2

CSV 読み込み & 書き出し

非線形特性の定義ダイアログを閉じます。

 

 

非線形特性の追加/修正ダイアログ

非線形特性タイプのをクリックするとのようなメニューが現れます。

それぞれ項目の下位メニューは以下の通りです。

 

  

  一般型              剛性低減型            非線形弾性型 

 

       

      スリップ型             マルチリニアモデル                FEMAモデル

 

      鉄骨モデル 

名称

非線形特性の名称を入力します。

解説

定義する非線形特性に関する簡単な説明が記入できます。

要素種類

非線形特性のタイプを定義します。4つのタイプを提供します。

材料タイプ

非弾性ヒンジが適用される要素の材料を選択します。選択された材料により各要素の降伏応力を定義する方式が異なります。

タイプ:4つの材料タイプを提供します。

RC:1次降伏は断面の最大曲げ応力がコンクリートのひび割れ応力を達した場合であり、
2次降伏はコンクリートの応力ブロックが極限強度に達したか、または鉄筋が降伏した場合です。

Steel:1次降伏は断面の最大曲げ応力が降伏応力を達した場合に定義されます。
2次降伏はせん断面への曲げ応力が降伏応力に達した場合です。

SRC(破覆):コンクリート破覆型、RC断面の計算基準に従います。

SRC(充填):コンクリート充填鋼管形態で鉄骨断面の計算基準に従います。

壁タイプ

壁のタイプを選択します。

:面内方向の剛性のみ考慮

:面内及び面外方向の剛性考慮

要素タイプ

モーメント-回転角 (M-Theta) : モーメント-回転角関係で定義

Beam-Column Typeの定義型ヒンジです。部材の両端部及び中央部に配置された並進または回転スプリングで非弾性挙動

が集中され、部材の残りの部分は弾性挙動をすると仮定します。非弾性異力挙動は経験的履歴モデルとして定義されるスケルトン
として定義できます。部材軸方向成分(Fx)に対しては部材中央に力‐変位関係で定義されるスプリングを配置し、Fy,Fzの2つの
せん断成分に対しては部材両端部の(I,JまたはI&J)に力‐変位で定義されたスプリングを配置します。

更に、My,Mzの2つの曲げ成分に対しては部材両端部(I,JまたはI&J)にモーメント‐回転各関係で定義されたスプリングを配置します。

モーメント-曲率 (M-φ Distributed) : モーメント-曲率関係(要素長さ方向の数値積分)で定義

Beam-Column Typeの分散型ヒンジです。集中型ヒンジとは違い、部材の全区間に対して非弾性挙動が発生すると過程します。

ユーザーが指定した部材長さ方向の塑性ヒンジ位置が積分点として定義され、部材の内力分布を表す断面の柔性マトリックスは

Gauss-Lobatto数値積分法を用いて計算されます。積分点の数は1~20個まで入力できます。軸方向成分の場合には、断面での

力‐変形図関係で定義され、曲げ成分の場合には断面でのモーメント‐曲率関係でヒンジ履歴挙動を表します。

3つの軸方向成分とMy,Mzの2つの曲げ成分に対して、非弾性特性を定義できます。

ヒンジ形式

非線形部材の履歴挙動モデルを定義します。

変動軸力の考慮(軸力‐曲げ)

柱またはブレース材に対して軸力の軸力とモーメントの相関作用を考慮する方法を選択します。

ファイバー断面

ヒンジ形式がファイバーに選択された場合活性化され、Beam-Columnの場合、断面を定義し、壁の場合厚さを定義します。

断面

断面:解析モデルに設置されたBeam-ColumnのSectionIDとNameリストが表示され、断面を選択します。

ファイバー名:ファイバーに定義された断面がリストに表示され、該当タイプを選択します。

厚さ

厚さ:解析モデルに設置されたWall Thickness IDとNameリストが表示され、断面を選択します

ファイバー名:ファイバーに定義された断面がリストに表示され、該当タイプを選択します。

ファイバー壁(板タイプ)の面外非線形:ファイバー壁要素の面外非戦形性設定

非線形特性制御データのオプションの使用:非線形特性正誤データに設定された値適用

ユーザー定義:ユーザー指定

板タイプの面外非線形を考慮:板タイプの壁要素の面外方向非線形性を考慮

成分別プロパティ

断面耐力の各成分別に入力される弾塑性ヒンジの属性です。 (入力方法)

履歴モデル

 

ノーマルトリリニア型(kinematic hardening)履歴モデル

原点指向型(Origin-oriented Type)履歴モデル

最大点指向型(Peak-oriented Type)履歴モデル

軸変形剛性低減型(Axial Stiffness Type)履歴モデル

Clough型(Clough Type)履歴モデル

深田型(Degrading Trilinear Type)履歴モデル

オリジナル武田型(Takeda)履歴モデル

オリジナル武田スリップ型(Takeda Slip)履歴モデル

オリジナル武田Tetra型(Takeda Tetra Linear Type)履歴モデル

修正武田型(Modified Takeda Type)履歴モデル

修正武田斜線形(Modified Takeda Tetra Linear Type)履歴モデル

ノーマルバイリニア型(Normal Bilinear Type)履歴モデル

非線形弾性バイリニア型(Elastic Bilinear Type)履歴モデル

非線形弾性トリリニア型(Elastic Trilinear Type)履歴モデル

非線形弾性テトラリニア型(Elastic Tetralinear Type)履歴モデル

スリップBilinear型(Slip Bilinear Type)履歴モデル

スリップBilinear/引張りのみ型(Slip Bilinear Tension Only Type)履歴モデル

スリップBilinear/圧縮のみ型(Slip Bilinear Compression Only Type)履歴モデル

スリップTrilinear型(Slip Trilinear Type)履歴モデル

スリップTrilinear/引張りのみ型(Slip Trilinear Tension Only Type)履歴モデル

スリップTrilinear/圧縮のみ型(Slip Trilinear Compression Only Type)履歴モデル

鉄骨筋かい座屈型(Steel Buckling Type)履歴モデル

FEMA、変形率タイプ

FEMA、インフィルストラットタイプ

 

Note
静的増分解析に汎用リンク要素(バネタイプ)を非弾性ヒンジに定義する場合、MIDAS/Genで提供するすべての履歴モデルを適用することができます。

 

 

 

非線形特性‐バイリニア型

タイプ

スケルトン曲線が対称か非対称かを選択します。これは折れ点、初期剛性に対する剛性低下率及びヒンジ状態に適用されます。

但し、ノーマルトリリニア型は初期剛性に対する剛性低下率に対する非対称性を許容しません。

入力方法

ユーザー入力 : ユーザーが降伏特性を直接入力します。

自動計算 : 降伏特性が自動で計算されます。

入力 タイプ

降伏強度-剛性低下率 : 強度と剛性低減率を入力して降伏特性を定義します。

降伏強度-降伏変位 : 強度と降伏変位を入力して降伏特性を定義します。

プロパティ

降伏プロパティを入力します。(入力方法)

塑性進行段階

弾塑性ヒンジの変形の程度を表す指標を計算するために必要なデータです。

塑性率

塑性率を計算する方法を選択します。

塑性率はユーザーの選択によって発生した変形に対する 1次降伏変形また2次降伏変形で割った値で計算されます。

ヒンジ状態

ヒンジ状態を5つのレベルで区分する規準塑性率を入力します。

非対称ヒンジの場合に時間ステップでのヒンジ状態レベルは正(+)、負(-)方向のレベルで大きい方で決まります。

レベル-1(0.5)であると弾性状態を意味し、レベル-2(1)は降伏状態そして、レベル-3(2)、レベル-4(4)、レベル-5(8)は

各部材の塑性率程度を表す寸歩です。解析結果では各々青、緑、薄緑、オレンジ色、赤で表現されます。

初期剛性

非線形解析に用いる初期剛性を選択/入力します。 (初期強度選択及び使用者入力方法)

除荷剛性のパラメータ

除荷剛性パラメータβ

スケルトン曲線の履歴モデルの中で、Clough型と武田型モデルで使用する外側ループ除荷剛性を決定するオプションです。

降伏以後に変形が進行されることによって発生する剛性低下の効果を反映するためです。除荷剛性は除荷が始まる領域での

降伏変位と最大変位そしてここで入力される外側ループの除荷剛性係数によって弾性剛性を減らすことによって決まります。

内部ループ反復時の剛性低下率α

除荷過程で荷重符号が変わった後再載荷される途中にスケルトン曲線上の目標点に到達しなくて除荷が発生して形成される

内側ループの除荷剛性を決定するのに使用される内側ループの除荷剛性低減率です。

内側ループの除荷剛性は外側ループの除荷剛性に内側ループ除荷剛性低減率を乗じて求めます。

N-M相関曲線プロパティダイアログ

N-M相関曲面プロパティ

3次元降伏面の算定に必要なM-N相間曲線を入力します。(入力方法)

降伏曲面形状の近似化

N-M相関曲線に基づいた3次元降伏面のパラメータをユーザー入力または自動計算します。

一部の項目のみ自動計算して残りの部分においてはユーザー入力方式を用いる場合には、先に自動計算を行い、その後ユーザー

入力方式に変更して必要とする項目だけ直接修正することができます。但し、αの場合にはユーザー入力のみ可能です。

それぞれのパラメータはダイアログに表示された降伏曲線面式で使用される値です。

Βy、βz、γ:N-MyまたはN-Mz相関関係の次数で1次及び2次降伏に対して異なる値を入力することができます。

         また、βy、βzは均衡破壊発生時軸力を基づいてそれより大きい軸力と小さい軸力の領域に対して異なる

         2個の値を入力することができます。

α:1次及び2次降伏に対するMy-Mz相関関係の次数

Note
α=2の場合は円形でMy-Mzの相関関係を考慮する。
α=1の場合はひし形でMy-Mzの相関関係を考慮する。

N-M相関曲線と近似降伏曲面

ユーザー入力または材料断面特性によって計算されたN-M相関曲線とこれを基づいて構成された3次元降伏面の形状を図示化します。

降伏面は基準平面上に投影された外郭線を図示します。これによって、N-M相関曲線と3次元降伏面がどのぐらい一致するかを検討

することができます。

表示:図示する相関曲線または降伏面を選択します。N-My, N-Mz, My-Mzの3つを選択することができます。

N-My   :  軸力とMyの相関関係

N-Mz   :  軸力とMzの相関関係

My-Mz  :  MyとMzの相関関係

 

Q. 非線形特性の降伏強度について

Q. 非線形特性の入力について

Q. 非線形特性の初期剛性について