SRC材料の修正

 

 

解析モデル作成時入力した鉄骨、コンクリート及び鉄筋に対して、材料データの一部を修正または入力した材料データを設計目的に合わせて他の材料データに変更します。

 

 

 

リボンメニュー : 設計 > 設計パラメータ > SRC > SRC材料の修正

ツリーメニュー : メニュー タブ > 設計 > SRC設計パラメータ > SRC材料の修正

 

 

 

次のようなダイアログで入力します。

 

SRC材料の修正ダイアログボックス

材料リスト

解析モデルの作成時に入力した鉄骨、コンクリート及び鉄筋の材料リストが表示され、修正する材料をマウスで選択します。

SRC材料の選択

選択した材料データが鉄骨、コンクリート及び鉄筋の各材料別に表示されます。

鉄骨材料の選択

選択した鉄骨の材料データが表示され、必要に応じてデータを修正することができます。

鉄骨の材料データの変更は、プログラムに内蔵されている鉄骨材料のデータベースを利用する方法と、ユーザーが直接入力する方法があります。

鉄骨材料のデータベースを利用する方法

鉄骨材料の規格と種別をマウスで選択します。(Note 1 を参照)

ユーザーが直接入力する方法

規格の入力ボックスから'None'を選択し、名称の入力ボックスに材料名を入力します。以上を入力すると、材料データを入力する入力ボックスがアクティブになり、各項目に対して値を入力します。

Es(Modulus of Elasticity) : 鉄骨材料の弾性係数

Fu(Tensile Strength) : 鉄骨材料の引張強度

Fy1(Yield Strength [t <= 40mm]) : 板厚が40mm以下の鉄骨に対する降伏応力度(Note 2参照)

Fy2(Yield Strength [t > 40mm]) : 板厚が40mmを超える鉄骨に対する降伏応力度(Note 2参照)

 

コンクリート材料の選択

選択したコンクリート材料が表示され、コンクリートの材料データを修正することができます。

材料データの変更は、プログラムに内蔵されている材料データベースを利用する方法ユーザーが直接入力する方法があります。

コンクリートの材料データベースを利用する方法

材料の規格と種別をマウスで選択します。(Note 3 参照)

鉄筋の規格についても、コンクリートの規格と同様に表示され、必要に応じてユーザーが変更することができます。すなわち、コンクリートの規格と鉄筋の規格は、必ずしも同じである必要はありません。

ユーザーが材料データを直接入力する方法

規格の入力ボックスから'None'を選択し、名前の入力ボックスに材料の名称を入力します。以上を入力すると、材料データを入力する入力ボックスがアクティブになり、各項目に対して値を入力します。

Ec(Modulus of Elasticity) : コンクリート材料の弾性係数

圧縮強度(Fc) : コンクリート材料の設計基準強度

 

鉄筋材料の選択(Note 4 を参照)

規格 : 鉄筋の規格を選択(Note 5 を参照)

主筋 : 主筋の種別

せん断補強筋 : せん断補強筋の種別

Fyr : 主筋の降伏応力度

Fys : せん断補強筋の降伏応力度

 

: ユーザーが入力した値で材料データを修正します。

: 入力した値や選択項目を適用せずにダイアログボックスを閉じます。

 

Note 1
鉄骨材料の規格リストには、None及び ASTM(S),JIS(S),DIN(S),BS(S),EN(S),KS(S), KS-Civil(S)があります。
 
Note 2
Fy1, Fy2は鉄骨材料の降伏応力度を意味し、鉄骨検定時の各応力度成分(圧縮、引張、曲げ、せん断)に対する許容応力度の計算に使用します。
Fy1とFy2の値の適用は、鉄骨断面の最大の板厚を基準に判断します。
例えば、フランジ厚さが42mmで、ウェブ厚さが20mmのH形鋼の場合、最大の板厚は42mmなのでFy2の値を許容応力度の計算に使用します。
 
Note 3
コンクリートの規格リストには、None、及びASTM(RC)、JIS(RC)、KS(RC), KS-Civil(RC)があります。
 
Note 4
解析モデルの作成時に入力した鉄骨鉄筋コンクリート部材の鉄筋の材料データが入力されていない場合には、次の値を適用します。
主筋の種別 = SD390 (Fyr = 390 N/mm2)
せん断補強筋の種別 = SD390 (Fys = 390 N/mm2)
 
Note 5
鉄筋の規格リストには、ASTM(RC),JIS(RC),KS(RC),KS-Civil(RC)があります。
 
Note 6
鉄筋の弾性係数は、下記のように設計規準別に定義された値を適用します。
日本建築学会の鉄骨鉄筋コンクリート構造計算規準(AIK-SRC01) : 2.05×105 kg/cm2
大韓建築学会の鉄骨鉄筋コンクリート構造計算規準(AIK-SRC2K) : 2.10×106 kg/cm2
アメリカSSRC(Structural Stability Resarch Council)の許容応力設計法(SSRC79) : 2.90×107 lb/in2
 
Note 7
規格の入力ボックスで'None'で選択すれば、ユーザーが定義した材料で設計機能を行うことができます。