静的増分解析の結果グラフ

 

 

静的増分解析の結果に算定されるベースシアと変位の相関関係を利用して構造物の性能曲線(capacity curve)と性能スペクトル

(capacity spectrum)を算定します。また設計回答スペクトルを利用して要求スペクトル(demand spectrum)を生成します。

性能スペクトルと要求スペクトルの最終的な交差点が、構造物の非弾性最大耐力状態を意味する性能点(performance point)を

表します。

 

 

 

リボンメニュー : 増分解析 > 増分解析結果 > 解析結果グラフ

 

 

 静的増分解析の結果グラフ(Plot Type)生成関連

 

 構造物の能力曲線を作図します。

 

静的増分解析の結果グラフ(Plot Type)

静的増分荷重ケース

解析を実行した静的増分荷重ケースを選択します。

Note

全体座標係の Z方向に指定された静的増分荷重ケースが指定される場合、プロットタイプで荷重係数-変位のみ活性化になります。

 

プロットタイプ

出力する曲線の種類を選択します。

全体横荷重-変位 : ベースシアに対する変位曲線グラフ出力

せん断力係数-変位 : せん断力係数(横荷重/層重量)に対する変位曲線グラフ出力

せん断力係数-層間変形角 : せん断係数に対する層間変位曲線グラフ出力

荷重係数-変位 : 荷重係数に対する変位曲線グラフ出力

Note 1

プロットタイプで荷重係数-変位を指定する場合、耐力スペクトルが非活性化されます。

Note 2

垂直荷重(鉛直荷重)に対する垂直部材の座屈解析結果を確認し、非線形解析を確認するために、垂直荷重による静的増分解析の結果グラフを確認することができます。

他の節点の追加曲線 : 曲線を出力する他の節点番号

耐力スペクトル : 荷重と変位をスペクトル加速度(Sa)とスペクトル変位(Sd)に変換した能力スペクトル。

 

 静的増分解析の結果グラフ(Capacity Spectrum)生成関連

 

構造物の能力曲線と設計応答スペクトルを利用して要求スペクトルを生成します。

 

静的増分解析の結果グラフ(Capacity Spectrum)

要求スペクトル

: 要求スペクトルの作成に設計応答スペクトルを適用するために、耐震設計基準で提示する設計スペクトルを定義します。

Note

設計応答スペクトル 荷重 > 応答スペクトル解析データ > 応答スペクトル関数で支援するデザインスペクトルと同じです。

減衰比ごとの要求スペクトルを表示(%) : 入力した減衰比を適用した要求スペクトルを出力します。

周期ごとの周期線の表示 (sec) : 入力した周期に該当する周期線を出力します。

応答推定の評価 : ATC-40で提示する有効減衰比(Effective damping ratio)を利用して非弾性要求スペクトルを評価し、能力スペクトルと比較し性能点を算定します。

Aタイプ : 構造物の非弾性挙動による有効減衰比を先評価し、ここに符合する要求スペクトルを生成した後、反復過程を経って性能点を算定する方法。

Bタイプ : 延性要求度と仮定して、ここに該当する有効周期と有効減衰比を利用して性能点に対する軌跡線を評価した後、能力スペクトルとの交差点を探す方法。

 

減衰定数

構造物の有効減衰比(Effective damping ratio)を決定するために変数を入力します。

内部減衰 + 付加減衰 (%) : 構造物の保有減衰と付加減衰による減衰を含めた全体構造物の減衰比。

構造物の挙動形式 : 構造物特性による区分。

Note

構造物特性による区分は次になります。

Shaking Duration

Essentially New Building

Average Existing Building

Poor Existing Building

Short

Type A

Type B

Type C

Long

Type B

Type C

Type C

 

例えば、構造物の減衰が5%として入力されると有効減衰は、

それぞれの変数に対する説明はATC-40参照

 

終極変位の表示

    終極変位を表示します。

 

応答推定点

スペクトル上の性能点と多自由度システムで置換された性能点に対する情報を提供します。

V, D :性能点による構造物の非弾性最大ベースシアと最大変位。

Sa, Sd : 性能点での応答加速度と応答変位。

Teff, Deff : 性能点での非弾性有効周期と有効減衰。

 

静的増分解析全体制御で指定したステップ以外に使用者が結果確認をしようとする任意のステップを決定すると静的増分解析結果が層間変形角テーブルに出力されます。この機能はプロットタイプが耐力スペクトルの場合のみ活性化されます。

 

静的増分解析の追加ステップ

荷重ケース : 静的増分解析の結果グラフで指定された荷重ケースが非活性化され表示されます。

追加ステップの定義 : 追加生成されるステップに対する方法を選択します。

変位 : 変位を基準にして追加ステップ指定。

全体横荷重 : 全体横荷重を基準にして追加ステップ指定。

Note

応答推定点、変位、そして全体横荷重で追加ステップを指定する場合、該当する値を指定した後ボタンを押すと、プルグラムが該当位置を計算して追加ステップデータの参照ステップと距離比を自動決定します。

 

ユーザー入力 : 使用者が直接、名称及び参照ステップと距離比を入力

Note 1

以前バージョンでは応答推定点に対するステップを指定することができましたが、V.691以後のバージョンでは応答推定点に対するステップ生成は、応答推定点の生成情報が非弾性領域に存在する場合、ボタンをクリックすると自動生成されます。

Note 2

変位そして全体横荷重で追加ステップを指定する場合、該当する値を指定した後、ボタンを押すと、プルグラムが該当位置を計算して追加ステップデータの参照ステップと距離比を自動決定します。

Note 3 A追加ステップの生成方法

追加ステップの生成方法は、次の二つの場合によってそれぞれ生成されます。生成された追加ステップは、結果>変形図のステップ及び結果>結果テーブル>層>層間変位>で確認できます。

 

: 追加ステップに指定される位置を自動計算して、追加ステップデータに計算された結果が表れる。

追加ステップデータ : 追加ステップの位置決定。

荷重ケース : 追加ステップを生成する荷重条件。

参照ステップ : 追加ステップの位置を決定するための基準ステップ。

距離比 : 基準ステップからの距離比。

: 追加ステップをリストに登録。

: 登録された追加ステップの情報変更

Note

修正ボタンはユーザー入力のみ活性化されます。

 

: 静的増分解析の結果グラフをテキストファイルに保存します。

 

 

静的増分解析の結果グラフをテキストファイルに保存します。

Note

応答推定点が生成された場合、テキストファイルの性能点による追加ステップが追加出力されます。

 

再描画

性能点により生成された性能スペクトルを画面に図示します。

Note

再描画ボタンをクリックする場合、追加ステップのダイアログに応答推定点による追加ステップが自動生成されます。 ドロップダウン テキストをここに入力します。

 

グラフディスプレイオプション

能力曲線の背景色相、X、Y軸範囲、イメージの保存などに対する出力オプションを指定します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背景色

プロットグラフの背景色を指定します。

: 背景色を黒色に変換

: 背景色を白色に変換

グラフタイトルの変更

プロットグラフの背景色を指定します。

グラフ出力の領域変更

プロットグラフのX、Y軸の範囲を設定します。

グラフをBMPファイルで保存

プロットグラフを図で保存します。

シンボルの表示

増分ステップを静的増分解析の結果グラフに表します。