浸出点

 

概要

  • 正確な浸潤線が分かりにくい場合、浸出点機能を通して繰り返し計算を実行します。浸出点は浸透流/圧密解析(Fully-Coupled)で使用される境界条件です。

 

手法

 

 

浸出点機能を実行する支点を選択します。

例えば、均質なダムの下流面での浸透が発生すると仮定するとき、ダムの下流面を交差する浸潤面が分からないため、浸出点条件を設定して繰り返し計算を実行します。

 

<浸出点指定(例)>

 

選択対象は[接点]、[エッジ]、[フェイス]、[フリーフェイス節点]があります。

[接点]の場合、繰り返し計算をする節点を直接選択する方式であり、[エッジ]、[フェイス]を選択する場合、該当の幾何形状に含まれている全ての節点に対して浸出点を実行します。

[フリーフェイス節点]の場合、選択した要素の中、自由面内の1 つの節点を選択して、その節点が含まれた要素と接する角度が一定の角度以内にある全ての点が選択されます。 ( )をクリックすると、基準節点と対象要素及びフィーチャー角の選択が可能になります。

 

 

浸出点が設定された節点で計算された間隙水圧P は次のような条件で考慮され、この二つの役割を通じて浸出面を自動探索します。

1) P > 0 の場合、 P=0 で考慮

2) P < 0 の場合、削除

境界条件セット

設定した拘束条件を望む境界条件セットに登録します。この際、ユーザーが望む境界条件セットの名称が指定できます。