非線形特性

 

 

非線形特性の属性を入力、修正、削除します。

汎用リンク特性で定義されたヒンジ(バネタイプ)に非弾性特性を与えて解析に利用することができます。

 

 

 

リボンメニュー : モデル > 材料 & 断面 > 非線形特性 > 非線形特性

リーメニュー : メニュータブ > モデリング > 材料&断面 > 非線形特性

 

 

 

vmp60.jpg

非線形特性の定義ダイアログ

 

add.jpg :非線形特性の属性を新規に入力または追加します。

Modify.jpg : 既に入力された非線形特性の属性を修正または確認します。

Delete.jpg : 既に入力された非線形特性の属性を削除します。

Inelastic_Hinge_Properties-2_V691_JP.jpgCSV ファイルで保存された非線形特性の属性を読み込みます。

Note
トラスとSlip Hysteresis(6つ)はCSV読み込み / CSV書き出し機能をサポートしません。

Inelastic_Hinge_Properties-3_V691_JP.jpg : 非線形特性の属性を CSV ファイルで書き出します。

Note 1

非線形特性計算方法でユーザー入力、軸力変動の考慮でなしで定義された非線形特性の属性のみ出力可能です。

Note 2

CSV 読み込み & 書き出し

Inelastic_Hinge_Properties-5_V691_JP.jpg非線形特性の定義ダイアログを閉じます。

 

vmp29.jpg

非線形特性の追加/修正ダイアログ

非線形特性タイプのInelastic_Hinge_Properties_v700-2.jpgをクリックするとInelastic_Hinge_Properties_v700-3.jpgのようなメニューが現します。

それぞれ項目の下位メニューは以下の通りです。

 

Inelastic_Hinge_Properties_v700-4.jpg Inelastic_Hinge_Properties_v700-5.jpg Inelastic_Hinge_Properties_v700-6.jpg Inelastic_Hinge_Properties_v700-7.jpg

       一般型             剛性低減型           非線形弾性型           スリップ型

c.JPG名称

非線形特性の名称を入力します。

c.JPG 解説

定義する非線形特性に関する簡単な説明が記入できます。

c.JPG 非線形特性計算方法

ユーザー入力

非線形特性をユーザーが直接入力します。

自動計算

選択された材質、断面及び部材情報を用いて非線形特性を自動計算します。

c.JPG 要素

非線形特性のタイプを定義します。4つのタイプを提供します。

c.JPG タイプ

非線形部材の履歴挙動モデルを定義します。

c.JPG 変動軸力の考慮

柱またはブレース材に対して軸力の軸力とモーメントの相関作用を考慮する方法を選択します。

c.JPG 材料

非線形特性が適用される要素の材料を選択します。選択された材料によって各要素の降伏応力を定義する方法の評価が異なります。

タイプ

5つの材料タイプを提供します。

規準

材料特性による降伏応力とコンクリートひび割れ強度係数などで規定する設計規準を選択する項目です。ACI規準とAIJ規準を提供します。

設計規準を選択する項目として、現在はRC及びSRC(encased)タイプに対してコンクリートひび割れ強度係数を選択する基準としてのみ使用されます。

ひび割れ強度係数としてACI規準はlb-in単位で7.5を、AIJ規準はkgf-cm単位で1.8を使用します。

名称

非線形特性を適用する要素の材料名称を選択します。

c.JPG 部材

非線形特性が適用される部材に対する情報を入力します。

タイプ

非線形特性が適用される部材で梁、柱、ブレースを提供します。

位置

線形特性を適用する部材上の位置を選択します。RC材料の梁部材に対してのみ選択ができます。

I、M、Jは各々部材のI端、中央、J端を意味します。選択された位置に対してRC梁部材の配筋情報を利用します。

c.JPG 断面

非線形特性が適用される部材の断面データに関連する情報を入力します。

名称

非線形特性が適用される部材の断面を選択します。

c.JPG 成分別プロパティ

断面耐力の各成分別に入力される弾塑性ヒンジの属性です。(入力方法)

c.JPG 履歴モデル

 

ノーマルトリリニア型(kinematic hardening)履歴モデル

原点指向型(Origin-oriented Type)履歴モデル

最大点指向型(Peak-oriented Type)履歴モデル

ノーマルバイリニア型(Normal Bilinear Type)履歴モデル

Clough型(Clough Type)履歴モデル

深田型(Degrading Trilinear Type)履歴モデル

オリジナル武田型(Takeda)履歴モデル

オリジナル武田Tetra型(Takeda Tetra Linear Type)履歴モデル

修正武田型(Modified Takeda Type)履歴モデル

修正武田斜線形(Modified Takeda Tetra Linear Type)履歴モデル

非線形弾性バイリニア型(Elastic Bilinear Type)履歴モデル

非線形弾性トリリニア型(Elastic Trilinear Type)履歴モデル

非線形弾性テトラリニア型(Elastic Tetralinear Type)履歴モデル

スリップBilinear型(Slip Bilinear Type)履歴モデル

スリップBilinear/引張りのみ型(Slip Bilinear Tension Only Type)履歴モデル

スリップBilinear/圧縮のみ型(Slip Bilinear Compression Only Type)履歴モデル

スリップTrilinear型(Slip Trilinear Type)履歴モデル

スリップTrilinear/引張りのみ型(Slip Trilinear Tension Only Type)履歴モデル

スリップTrilinear/圧縮のみ型(Slip Trilinear Compression Only Type)履歴モデル

 

Note
静的増分解析に汎用リンク要素(バネタイプ)を非弾性ヒンジに定義する場合、MIDAS/Genで提供するすべての履歴モデルを適用することができます。

 

 

vmp61.jpg

 

非線形特性‐バイリニア型

c.JPG タイプ

スケルトン曲線が対称か非対称かを選択します。これは折れ点、初期剛性に対する剛性低下率及びヒンジ状態に適用されます。

但し、ノーマルトリリニア型は初期剛性に対する剛性低下率に対する非対称性を許容しません。

c.JPG 降伏強度

降伏強度を入力します。(入力方法)

c.JPG 塑性進行段階

弾塑性ヒンジの変形の程度を表す指標を計算するために必要なデータです。

塑性率

塑性率を計算する方法を選択します。

塑性率はユーザーの選択によって発生した変形に対する 1次降伏変形また2次降伏変形で割った値で計算されます。

ヒンジ状態

ヒンジ状態を5つのレベルで区分する規準塑性率を入力します。

非対称ヒンジの場合に時間ステップでのヒンジ状態レベルは正(+)、負(-)方向のレベルで大きい方で決まります。

レベル-1(0.5)であると弾性状態を意味し、レベル-2(1)は降伏状態そして、レベル-3(2)、レベル-4(4)、レベル-5(8)は

各部材の塑性率程度を表す寸歩です。解析結果では各々青、緑、薄緑、オレンジ色、赤で表現されます。

c.JPG 初期剛性

非線形解析に用いる初期剛性を選択/入力します。 (初期強度選択及び使用者入力方法)

c.JPG 除荷剛性のパラメータ

除荷剛性パラメータβ

スケルトン曲線の履歴モデルの中で、Clough型と武田型モデルで使用する外側ループ除荷剛性を決定するオプションです。

降伏以後に変形が進行されることによって発生する剛性低下の効果を反映するためです。除荷剛性は除荷が始まる領域での

降伏変位と最大変位そしてここで入力される外側ループの除荷剛性係数によって弾性剛性を減らすことによって決まります。

内部ループ反復時の剛性低下率α

除荷過程で荷重符号が変わった後再載荷される途中にスケルトン曲線上の目標点に到達しなくて除荷が発生して形成される

内側ループの除荷剛性を決定するのに使用される内側ループの除荷剛性低減率です。

内側ループの除荷剛性は外側ループの除荷剛性と内側ループ除荷剛性低減率の掛け算するよって求めます。

N-M相関曲線プロパティダイアログ

c.JPG N-M相関曲面プロパティ

3次元降伏面の算定に必要なM-N相間曲線を入力します。(入力方法)

c.JPG 降伏曲面形状の近似化

N-M相関曲線に基づいた3次元降伏面のパラメータをユーザー入力または自動計算します。

一部の項目のみ自動計算して残りの部分においてはユーザー入力方式を用いる場合には、先に自動計算を行い、その後ユーザー

入力方式に変更して必要とする項目だけ直接修正することができます。但し、αの場合にはユーザー入力のみ可能です。

それぞれのパラメータはダイアログに表示された降伏曲線面式で使用される値です。

Βy、βz、γ:N-MyまたはN-Mz相関関係の次数で1次及び2次降伏に対して異なる値を入力することができます。

         また、βy、βzは均衡破壊発生時軸力を基づいてそれより大きい軸力と小さい軸力の領域に対して異なる

         2個の値を入力することができます。

α:1次及び2次降伏に対するMy-Mz相関関係の次数

Note
α=2の場合は円形でMy-Mzの相関関係を考慮する。
α=1の場合はひし形でMy-Mzの相関関係を考慮する。

c.JPG N-M相関曲線と近似降伏曲面

ユーザー入力または材料断面特性によって計算されたN-M相関曲線とこれを基づいて構成された3次元降伏面の形状を図示化します。

降伏面は基準平面上に投影された外郭線を図示します。これによって、N-M相関曲線と3次元降伏面がどのぐらい一致するかを検討

することができます。

表示:図示する相関曲線または降伏面を選択します。N-My, N-Mz, My-Mzの3つを選択することができます。

N-My   :  軸力とMyの相関関係

N-Mz   :  軸力とMzの相関関係

My-Mz  :  MyとMzの相関関係

 

Q. 非線形特性の降伏強度について

Q. 非線形特性の入力について

Q. 非線形特性の初期剛性について