全応力要素条件

 

概要

  • 全応力要素をモデル化するための機能です。全応力要素は圧密解析で使用される境界条件です。

 

手法

 

 

全応力要素の境界条件を定義する対象を選択します。

選択タイプは[要素]、[2D 要素]、[3D 要素]、[フェイス]、[パーツ]があります。

[フェイス]、[パーツ]を選択した場合、該当の選択したフェイス/パーツに含まれている全要素に対して境界条件を適用します。

 

境界条件セット

設定した拘束条件を望む境界条件セットに登録します。この際、ユーザーが望む境界条件セットの名称が指定できます。

 

圧密解析で要素は節点に変位自由度と共に間隙水圧に対する自由度を追加して持つことになります。FEA NX の圧密解析では二つの境界条件(全応力要素条件、排水条件)が指定されない限り、全要素が間隙水圧に対する自由度を持っていることと見なします。したがって、盛土材のように圧密挙動が直接的に発生しない要素は全応力要素の条件を定義してあげ、一般構造要素として作用させる必要があります。また、圧密要素で排水が発生する境界には必ず排水条件を定義しなければなりません。

正常的に境界条件が定義されて圧密解析が実行された場合であれば全応力要素条件と排水条件が適用された部分の過剰間隙水圧(excess pore pressure)は0(zero)にならないといけません。

 

<圧密要素の境界条件>