地盤材料は方向によって異なる物性値を持つ事ができ、各方向別特定条件によって異なる挙動をします。このような材料的プロパティを異方性(Anisotropic)といいます。岩石質量は直交等方性弾性(Transversely Isotropic)モデルと異方性塑性(Anisotropic Plastic)モデルのプロパティを共に持つ異方性弾性-完全塑性モデルです。岩石質量モデルは以下の概念図の様に層がある接合された挙動を描写するに適切です。

<岩石質量モデルの概念図>
一連の接合部や接合部の集合(Joint、 Faultなど)がある時に適切であり、これら接合部の集合は断層粘土で埋められてはならなく、
その間隔は構造物の値数に比べて小さくなければなりません。接合部の方向は最大3方向へ定義できます。

弾性係数、ポアソン比、各ジョイントの粘着力、内部摩擦角はMohr-coulombモデルと同様です。各ジョイントの材料の主方向(dip angle) 、材料の主方向(dip direction) 、方向を定義する方式は横等方性モデルと同じでありますが、本モデルでは3つのジョイント入力が可能で、ここで一番目のジョイントに定義されたalpha1とalpha2によって
弾性異等方挙動が定義され、残りの二つのジョイントは塑性破壊を定義する時にのみ使用されます。
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