プレストレス

 

概要

  • 先行荷重を入力する場合に使用されます。トラス/梁要素で軸方向力やモーメントに対する初期荷重が載荷でき、平面ひずみ要素、軸対称要素、ソリッド要素などでは初期応力が定義できます。トラス/梁要素の場合、プリテンションオプションが適用でき、プリテンションにチェックを入れた場合、該当する施工段階で発生した応力状態の変化と無関係に入力されたプリストレスが維持されます。オプションにチェックを入れない場合には応力状態によってプレストレスが変化しますが、下の図のように50のプレストレスを入力した場合、プリテンションにチェックを入れた場合には掘削による応力の変化と無関係に入力下プレストレスを軸力で出力するが、チェックを入れてない場合には掘削によって10の応力変化が発生すると仮定すると軸力はこの応力変化に影響を受けて40で出力されます。プリテンションはトラス要素タイプにプリストレスを入力する場合に適用されます。

 

手法

 

 

[要素タイプ]  

適用可能な要素タイプは上の通りであり、各タイプによって入力する荷重成分が異なります。対象形状は選択した要素タイプによって要素を直接選択したり、幾何形状(エッジ、フェイス、ソリッド)が選択出来ます。形状の場合、要素作成時に使用された形状でなければならなく、形状に含まれるすべての要素節点に入力された荷重が適用されます。

 

 

 

[成分]

各軸方向別荷重または応力を定義し、関数を利用して全体座標系基準で荷重大きさの線形増/減が描写できます。要素タイプによって成分は次のように区分されます。

 

·           Nxx : 1D要素軸方向の初期作用力

·           Mx、My、Mz : 各要素座標系基準のたわみ作用力(モーメント荷重)

·           Sxx、Syy、Szz : 各軸方向の軸応力

·           Sxy、Syz、Szx : 各平面方向のせん断応力

 

平面/軸対称/ソリッド要素の初期応力は全体座標系、または要素座標系基準で荷重作用方向が設定できます。