初期応力

 

概要

  • プレストレス機能を利用して要素の種類によって合力または応力を初期条件で適用できます。このように初期状態の応力が与えられた場合、初期応力に該当する内力が生じますが、初期平衡力(initial equilibrium force)はプレストレス機能によって適用された初期応力に該当する内力を外力で発生させる機能です。追加的な外力が存在しない場合、初期平衡力は初期応力と平衡を保つので初期状態が維持されます。また、"自重考慮"オプションを使って要素に適用された初期応力が重力によって発生した応力であると仮定出来るが、このような仮定を適用する場合、施工ステージで要素がなくなる際、要素の自重を考慮した荷重分担率が適用されます。

 

手法

[要素タイプ]

適用可能な要素タイプは上の通りであり、各タイプによって入力する荷重成分が異なります。対象形状は選択した要素タイプによって要素を直接選択したり、幾何形状(エッジ、フェイス、ソリッド)が選択出来ます。形状の場合、要素作成時に使用された形状でなければならなく、形状に含まれるすべての要素節点に入力された荷重が適用されます。

 

[成分]

 

各軸方向別荷重または応力を定義し、関数を利用して全体座標系基準で荷重大きさの線形増/減が描写できます。要素タイプによって成分は次のように区分されます。

 

·           Nxx : 1D要素軸方向の初期作用力

·           Mx、My、Mz : 各要素座標系基準のたわみ作用力(モーメント荷重)

·           Sxx、Syy、Szz : 各軸方向の軸応力

·           Sxy、Syz、Szx : 各平面方向のせん断応力

 

平面/軸対称/ソリッド要素の初期応力は全体座標系、または要素座標系基準で荷重作用方向が設定できます。