荷重 / モーメント

 

概要

  • 要素節点に力またはモーメント荷重を適用します。集中荷重は最も基本的な荷重であり、各節点ごとに3つ成分の力と3つ成分のモーメントが入力でき、その方向は任意の座標系に対して定義できます。

 

手法

荷重を適用する節点を選択し、大きさと方向を設定します。荷重方向を設定する方法には基本荷重と参照形状基本荷重があります。基本荷重の場合には成分x、y、zに右下にある座標系を参考に望む方向で入力し、参照形状基準荷重の場合には荷重を入力する対象を選択した後、参照形状を選択して荷重方向を設定します。参照オブジェクトのタイプがエッジならエッジが作成された方向に成分方向が設定され、フェイスの場合にはフェイスが基準になって垂直方向の成分z、左右方向には成分x、yがそれぞれ設定されます。

 

選択された対象オブジェクトがエッジ、フェイスなどの幾何形状である場合、荷重タイプで力は合計または個別が選択できて以下の図のように荷重を分配/適用します。合計の場合には入力された荷重の大きさを選択されたエッジ/フェイスに作用する総荷重と考慮してエッジ、フェイスに含まれた全ての節点に一定に分配させて個別の場合は入力された荷重の大きさをエッジ、フェイスに含まれた全ての節点に同一に適用します。

 

<合計/個別処理>

 

合計は選択する対象が2つ以上の場合、長さや面積の比率によって入力された荷重が分配され、個別は選択する対象それぞれに入力した荷重が設定されます。

 

[オブジェクト]  

 

節点に作用する荷重を定義するが選択対象は節点だけでなく、エッジ、フェイスなどの幾何形状、そしてフリーフェイス節点自動選択方式があります。エッジ、フェイスを選択する場合、該当の形状は要素の作成に使用された形状でなければならなく、形状に含まれた全ての節点に定義された方向/大きさによる集中荷重が適用されます。自由面節点の場合、選択された要素の中で自由面内の一つの節点を選択してその節点を含む要素の節する角度が一定の角度(フィーチャー角度)以内にある全ての節点を自動的に選択します。

 

 

[参照オブジェクト]

荷重が適用される方向をいろいろな基準に沿って設定できます。全体直交(円筒)座標系を基準に入力することを基本に、参照オブジェクトで幾何形状であるエッジ/フェイスを選択することも可能です。エッジ/フェイスを選択する場合、選択された形状の座標系が表示され、該当の座標系を基準に力を設定します。ベクトルの場合、荷重方向をX、Y、Zのベクトル成分に任意設定するためのオプションです。法線方向はオブジェクトタイプをフェイス選択時のみ可能となり、選択されたフェイスの法線方向に自動設定します。

 

[成分]

設定された方向による荷重の大きさを入力する部分です。正の数(+)は設定された方向へ、負の数(-)は設定された方向の反対方向へ荷重を適用します。基準関数を適用する場合、全体座標系基準で座標値の増加による荷重大きさの変化が定義できます。この時、入力された数値は関数値とかけられて適用されます。