時刻暦出力

 

概要

  • 時間が存在する解析ケース(浸透(非定常)、圧密、応力浸透完全連成、線形/非線形時刻暦解析、2D等価線形)で特定位置の結果をグラフに出力するための関数を定義する機能です。全体の解析結果を解析ツリーに出力することが使用性や性能の側面で非効率であるので、ユーザーが望む位置を効率的に定義して解析に反映します。つまり、解析実行以前に必ず時刻暦出力節点を登録する必要があります。

 

手法

以下のような過程を辿って時間が存在する全ての解析法に対して時刻暦グラフが出力できます。出力可能な時刻暦結果は以下のように地盤変形、部財力、浸透結果を含みます。

 

1. 解析 > 時刻暦出力条件 > 時刻暦出力で結果項目(時刻暦出力関数タイプ)および結果確認位置指定

 

                  

<時刻暦出力及び関数タイプ>

   

関数タイプ別に指定することができて詳細成分を選択するようになります。要素結果の場合、選択した要素の中心若しくは節点の位置毎に結果が出力できてただし、高次要素の中間節点は結果の出力はできません。‘変位/速度/加速度’タイプでは‘参照節点’で計算された結果を基準に相対結果の導出が可能です。‘伝達関数’は相対結果であるので‘参照節点'をユーザーが必ず定義する必要があります。

‘出力ステップ’では結果を出力するステップを定義します。解析ケースで定義した出力時間ステップとは別個で解析時間間隔の全体を出力したい場合には‘すべてステップ’を選択します。解析を実行するステップ/時間の一定間隔だけ結果を出力したいとき‘周波数’オプションで指定します。例えば、解析時間間隔(time increment) 0.1、 0.2 0.3sec...で実行して中間結果出力を0.3、0.6sec...の解析ケースに‘ステップ: 2' で定義すると結果は0.2、 0.4、 0.6sec...で出力されます。‘時間’ オプションでは‘0.2sec’で入力すると0.2、 0.4、 0.6sec... 時間帯の結果が出力できます。

※ 解析ケースで出力されない関数タイプを反映しないように注意が必要です。

2. 解析> 解析ケース > 出力制御 > 時刻暦出力タブで追加された時刻暦の中で結果を確認する時刻暦項目を登録

<時刻暦出力項目の設定>

 

3. 結果> 特別な結果 > 時刻暦 > 時刻暦結果グラフ機能を通じて時刻暦結果の確認

<時刻暦結果グラフ>