圧密(単一)解析、応力-浸透完全連成 – 荷重/持続
載荷される時間ステップ及び荷重要素を定義します。圧密解析で施工ステージを構成せずに初期段階-荷重載荷-放置を描写して解析することができます。解析に反映した自重を含む全ての荷重は‘荷重'にユーザーが入力した時間と荷重係数によって解析が進行されます。‘荷重' 解析が完了された以降、‘持続'に定義された時間情報による過剰間隙水圧が消散されるなどの放置段階を描写する解析が進行されます。これによって‘持続'では荷重係数の入力ができず、時間情報は‘荷重'の最後の時間から足されて計算されます。

施工ステージ圧密解析 – 時間及び荷重の入力
圧密解析を実行する際に追加荷重が載荷される適切な時間と荷重の分配は次のような時間と荷重係数を入力することで成されます。

<初期状態> <盛土荷重載荷> <放置期間>

<初期状態> <盛土荷重載荷> <放置期間>
Modified Cam-clay 材料モデルを使用する場合、初期応力(in-situ stress)が定義されなければなりません。したがって初期応力計算のための排水解析が必要であり、この場合、荷重が加えられる時間は解析に無意味になります。
施工ステージ圧密のような追加荷重が載荷される場合、上の図の‘盛土荷重載荷’のように載荷される総時間に掛けて適切な間隔で荷重を載荷するようになります。上図の例示は追加荷重が10日に掛けて等間隔で載荷されることを表しています。ここで総荷重係数の和は1.0になります。
盛土が完了された後には荷重の増加なしで時間だけ経過する放置解析が行えます。上図の‘放置期間’に現れたように放置時間を定義することになります。圧密解析の特性上、解析初期の応力変化が急激であるため、上図のような初めの時間ステップは小さく始まり、時間が過ぎていくほど大きな時間間隔を与えて収束性と解析の速度を同時に追求することもできます。
浸透(非定常)解析- 時間ステップ定義
解析実行及び結果を保存する時間ステップを設定します。設定した時間ステップに対応される浸透境界時間関数値(水頭、流量等)を利用して解析を実行し、結果を検討することができます。浸透境界の時間関数で時間範囲外の値は線形補間して自動適用します。

動的解析 – 解析時間と出力ステップの定義

不均一間隔で時間ステップを定義できるので名称で区分して時間ステップを定義します。
· 継続時間 : 時間期間を入力します。
· 時間増分 : 入力された時間期間内で計算される時間増分を入力します。
· 出力間隔 : 解析結果を出力するための間隔を入力します。時間間隔×中間結果出力間隔ごとに結果が出力されます。
※ この際に定義された間隔全てが結果ツリーに出力されるので多量のデータを出力しようとするとき、結果出力時間に多い時間が所要される可能性があり、PCメモリが不足した場合、結果ファイルの作成ができなくなるかも知れません。
設定された時間ステップによって総持続時間(時間ステップに定義された全体解析期間)、総時間ステップ個数(全体解析期間の間に計算される時間ステップ個数)を表します。
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