解析タイプ

 

応力-浸透完全連成解析

浸透減少と地盤の応力解析を連携する解析は連携方式によっていくつかに区分されます。

最も簡単な方法は浸透解析を先行して得た間隙水圧分布を続く応力解析で全応力/有効応力の関係式に反映する方法です。

このような解析を浸透-応力連成解析(sequential analysis)と指称します。与えられた定常状態地下水の流れについて静的応力状態を把握するために簡単に使用できます。しかし、応力解析によるひずみが浸透現象に逆の影響は与えないので両方向連成はありません。

浸透流解析と応力解析が両方向に連携された解析で圧密解析と応力-浸透完全連成解析があります。二つの解析全て浸透-応力減少が互いに連携された連携方程式に対する解を計算する解析です。また、時間による間隙水圧また応力及びひずみの変化仮定をみることが出来る非定常解析です。

この中で圧密歌詞席は定常状態の間隙水圧が維持されるという仮定から出発し、過剰間隙水圧の変化をみるときに使用する解析です。即ち、荷重/境界条件の変化について過剰間隙水圧が変化する現象を描写する為の解析です。

応力-浸透完全連成解析は定常状態の間隙水圧が維持されるという仮定がありません。そのため、非定常状態の浸透現象と応力解析や安定性を完全連携した形態で描写するに適合な解析です。圧密解析とは違って浸透境界条件の時間に対する変化、境界流量などの定義が可能です。

応力-浸透完全連成解析では非定常状態の浸透解析の境界条件と構造的荷重や境界条件がすべて使用可能です。

流入、流出による地盤の安定性解析、水位変化に対する大規模ダムの安定性解析などに適用でき、特に浸透境界条件(Head/Flux)を全て活用して過剰間隙水圧の変化のみならず、全体間隙水圧の変化を考慮した圧密解析や特殊工法を適用した

多様な応用解析に適合した解析機能です。