材料

 

 

部材の材質を入力します。

プログラムでは等方性の材質と直交異方性の材質の2種類を提供します。但し、直交異方性材質はユーザー定義でのみ

指定できます。ちなみに、材料非線形解析時に使用する材料は、塑性モデル(塑性材料参照)から指定します。

 

 

 

ボンメニュー : モデル > 材料&断面 > 材料 > 材料

リボンメニュー : 2次設計 > 材料 > コンクリート/鉄骨/SRC

ツリーメニュー : 2次設計タブ > 材料 > コンクリート/鉄骨/SRC

 

 

材料&断面(材料)ダイアログボックス

材料データの追加/修正/削除/複製/読み込み/番号並べ替えの方法

 

材料データダイアログボックス

一般

材料番号 : 材料番号

名称 : 材料の名前

弾性データ

弾性材質データを入力します。

 

タイプ : '鉄骨'(鋼材)の場合

規格 : 選択ボックスから国別の規格を選択します。

なし : ユーザーが材料特性を直接入力する場合に選択します。

   国別の規格の種別から材料特性を入力して、部分的に入力値を修正することもできます。

Note

設計機能においても、そのまま適用されるので、ユーザーが定義した材料を使用して設計機能を

実行することができます。

Note

各国別の標準DB

 

DB : 各国別の規格に登録されている鋼材の種別を選択します。

 

タイプ : 'コンクリート'の場合

規格 : 選択ボックスから国別の規格を選択します。

なし : ユーザーが材料特性を直接入力する場合に選択します。

   国別の規格の種別から材料特性を入力して、部分的に入力値を修正することもできます。

Note

設計機能において、そのまま適用されるのでユーザーが定義した材料を使用して設計機能を

実行することができます。

Note

各国別の標準DB

DB : 各国別の規格に登録されている鋼材の種別を選択します。

 

タイプ : 'SRC'の場合

鉄骨とコンクリートの入力ウィンドウから、鋼材とコンクリートに対する材料特性を上記のタイプ= '鉄骨', 'コンクリート'と

同様に入力します。

 

タイプ : 'ユーザー定義' の場合

材料タイプが'鉄骨'`、'RC'または'SRC'でない場合、または材料特性をユーザーが直接入力する場合に使用します。

また、要素座標系を基準とした直交異方性材料の定義も可能です。

ただし、ユーザー定義材料に対しては設計機能を使用することはできません。

料のタイプ : 等方性及び異方性の材質を定義します。

等方性 : 等方性材質

直交異方性 : 異方性材質(タイプ='ユーザー定義'の場合のみ)

Note
直交異方性材料の適用要素は、2次元要素(板要素、平面応力要素、平面ひずみ要素)と

3次元要素(ソリッド要素)が適用可能です。

1次元要素(梁要素、トラス要素)は適用外となります。

弾性係数 : 弾性係数(E)

ポアソン比 : ポアソン比(ν)

ポアソン比は、次のようなせん断弾性係数を計算するのに使用します。

Note
等方性材料の場合、せん断弾性係数GはE=2G(1 + ν)の関係よりポアソン比・ヤング係数の値から計算されます。

プログラムではポアソン比の入力値は1.0未満という制限がありますが、一般的な材料のポアソン比は0<ν<0.5と

なりますので、その範囲の数値を入力してください。0.5以上の値を入力すると、解が発散する可能性があります。

線膨張係数 : 線膨張係数

線膨張係数は、熱応力解析で使用します。

摂氏 : 摂氏温度基準

華氏 : 華氏温度基準

せん断弾性係数 : せん断弾性係数(Local-xy、 Local-xz、 Local-yz)

せん断弾性係数 = E / (2 x (1+ν))

Note
要素のタイプが等方性の場合のせん断弾性係数は上記の式で自動計算されますが、直交異方性の

場合は使用者が入力したせん断弾性係数が使われる。

Note2

通常の木質材料ではポアソン比νの値は1.0よりも大きな値となるため、入力制限によりせん断変形を

過小評価されることになります。そのため、せん断変形が無視できない壁などの部材を線材と仮定する

場合、当該要素のせん断剛性に剛性増減係数を設定してせん断剛性の調整を行う必要があります。

せん断剛性の調整は各部材の断面ごとに行います。

調整方法はせん断剛性GAsのAs(せん断断面積)に対して係数を掛けます。

せん断剛性の調整例

E=7000、G=1000 の材料の場合

ポアソン比ν=0.3をiGenの入力値とすると、プログラムで考慮されるせん断弾性係数Gcalcdは、

 Gcalcd=E/(2(1+ν))=7000/(2(1+0.3))=2692 N/mm2

ここで、実際のせん断弾性係数は1000なので、剛性倍率をαとすると

 α=G/Gcalcd=1000/2692=0.371

となります。(断面性能の増減係数で入力指定)

単位体積重量 : 解析において自重と質量を計算するのに使用します。

単位体積質量 : 単位体積当たりの質量

Note
"単位体積質量"をチェックオンすれば、ユーザがDBで提示した重力加速度を利用して質量を
計算し、
チェックオフすればモデル>>解析モデルの基本設定で指定した重力加速度(g)を利用して質量を計算
します。この質量は積載荷重とは関係なく、固有値解析時の質量にのみ適用されます。

塑性データ : 塑性材料データの入力

塑性材料名 : 塑性材料で定義した塑性モデルを選択

ファイバー要素の材料 : 定義したファイバー要素の材料(コンクリート、鉄筋)を選択します。

熱伝導 : 熱伝導データ

比熱 : 比熱

熱伝導率 : 熱伝導率

減衰比

構造部材の材料ごとに減衰比を設定

Note1

コンクリート、鉄骨の減衰比をそれぞれ設定して応答スペクトル解析/時刻歴応答解析の減衰で適用可能です。

- 応答スペクトル解析:エネルギー比例型の設定時に材質ごとの減衰比で設定

- 時刻歴応答解析:エネルギー比例型/質量&剛性比例型の設定時に材質ごとの減衰比で設定

Note2

材料ごとの減衰比のデフォルトは以下のようになります。

- 鉄骨:0.02(2%)

- コンクリート/SRC:0.05(5%)

- ユーザー定義:0.00(0%)