追加

 

概要

地盤解析は一般的な構造解析と比較して説明できます。構造解析では構造物に作用する荷重の不確実性に比重を置いているため、同一の構造物に対して多様な荷重を載荷してたような結果を体系的に組み合わせることで合理的な範囲内で最も大きな部材力に対して部材設計を行います。これに反して、地盤解析では荷重よりは施工段階や材料自体の不確実性に重点を置いて地盤内部に存在する物理的な状態を把握することが重要です。したがって、地盤解析では個体要素を使用して地盤の形状と施工状況を出来るだけ反映するようにモデル化して材料の多様な非線形性や異方性、源地盤応力状態を考慮して実際の現場状態を最大に反映する必要があります。

地盤解析のためのプログラムは実際の現場状態を描写することで設計条件または施工条件が適合であるかを判断するために使用できます。地盤解析において一般的な静的解析のみならず、浸透流解析、応力-浸透完全連成解析、圧密解析、施工ステージ解析、動的解析、斜面安定解析など多様な解析分野を扱います。提供される地盤解析機能は次の通りです。このSection では解析法に対する簡略化した概要と解析オプションを説明します。詳細な解析アルゴリズムに対する部分は必ず解析マニュアルCh.5 をご参考下さい。

 

静的解析 (Static Analysis)

 

施工ステージ解析 (Construction Stage Analysis)

 

浸透解析 (Seepage Analysis)

  • 定常流解析 (Steady State)

  • 非定常流解析 (Transient)

 

応力-浸透完全連成解析 (Coupled Seepage-Stress Analysis)

 

動的解析 (Dynamic Analysis)

 

斜面安定解析 (Slope Stability Analysis)

 

 

手法

解析を実行するための解析ケースを作成します。解析法を選択して各解析に使用される解析条件(メッシュセット、境界条件、荷重条件、その他)を設定する段階です。また、各解析法によって詳細な解析オプションや結果出力オプションが調整できます。特に、施工ステージ解析の場合は以下のような5 つの解析をステージ別に構成して設定することが可能であり、施工ステージ設定の際に解析で使用されるデータを定義します。さらに、ステージ別の解析オプションや結果出力オプションが調整でき、解析条件を変更していきながら一つのモデルに対して複数個の施工ステージセット設定も可能です。

 

 

<施工ステージ構成を支援する解析法>

解析ケースを区分するための名称(解説)を入力した後、解析タイプを選択します。選択された解析タイプによって解析モデルを定義しなければなりません。モデルに含まれた全体セットが解析に反映されるのではなく、アクティプセットへ移動された解析条件(メッシュ、境界条件、荷重等)が解析に反映されます。したがって、一つのモデルで解析条件を変更しながら複数の解析ケースを作成して結果を比較することが可能です。特に、線形静的解析では "荷重セット別解析ケースを作成して計算" オプションを使ってアクティブ化された全ての荷重セットを個別的に適用させながら繰り返し解析を実行して結果を比較することができます。

各解析タイプ(解析法)によって解析詳細設定(時間ステップ、解析制御、結果制御)が追加できます。これは各解析法によって異なり、解析に必要な必須条件を設定する部分であるので解析ケースの作成前に必ずチェックする必要があります。

 

解析制御(オプション)リンク

全体セットを全ての解析に反映する場合  ボタンを使って全ての条件をアクティブセットへ移動でき、特定条件の未解析に反映する場合、望むセットを選択してDrag&Drop 方式でアクティブセットへ移動できます。施工ステージ解析は施工ステージの定義時にステージ別解析に使用するデータを既に設定したので解析を実行するセットのみを選択します。